大の里2勝目、関脇対決制す 持ち味発揮、霧島押し出す
●「今日の勝ち大きい」 大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)5日目の18日、新関脇大の里は関脇霧島を押し出して2勝目を挙げた。今場所初めて、持ち味の前に出る相撲で白星を手にした。2勝3敗と黒星先行で序盤戦を終えたが「気持ちを切らさず、今日勝てたのは大きい」と手応えをつかみ、中盤戦に向かう。 【写真】大の里(左)が押し出しで霧島を破る=ドルフィンズアリーナ 大器が大関復帰を目指す霧島を寄せ付けなかった。突き、押しで攻めきり、大の里は「状態は良くないので、思い切っていった」と振り返った。 デビューして初めて黒星が先行する展開で苦しみ、兄弟子の白熊は「昨日はめっちゃへこんでいた」と明かす。八角理事長(元横綱北勝海)は「馬力がある。自分の良さを出せているのはいいこと」と転機になることを期待した。 ●遠藤、輝は敗れる 西前頭14枚目の遠藤は3連敗を喫し、1勝4敗で序盤戦を終えた。東前頭17枚目の錦富士に当たり勝ったが、押し返されるとなすすべなく土俵を割り「立ち合いが良くても負けたら駄目」と反省した。 東前頭16枚目の輝は東前頭13枚目の北勝富士に押し出されて、2勝3敗と黒星が先行。もろ差しを許し、右上手で振って逆転を狙うも及ばず「自分の立ち合いをしないといけない」と話した。 西幕下3枚目の欧勝海(津幡町出身、鳴戸部屋)は東幕下4枚目の大辻を上手投げで下し、2勝1敗で白星を先行させた。取り直しの一番では押し込まれるも左上手投げで逆転。荒い息で「勝ちにつながってよかった」と語った。