ソフトバンク・小久保裕紀監督、3連敗後の移動日「ドンと逆に吉と出る」
「SMBC日本シリーズ2024」は2日に横浜スタジアムに舞台を戻して第6戦を行う。第3戦から本拠地で3連敗を喫し、対戦成績2勝3敗で崖っぷちに立たされたソフトバンクは1日、福岡から横浜へ移動した。小久保裕紀監督(53)は「3連敗した後の移動日は、ドンと逆に『吉』と出る」と空気一変を予言。第6戦・有原、第7戦・モイネロと2桁勝利コンビにマウンドを託し、逆転で4年ぶりの日本一をつかむ。 もう一度、強い鷹をみせる。もう1敗もできないソフトバンクは休養重視で全体練習は行わず、福岡から午後の飛行機で羽田空港を経由し、横浜入り。チーム本隊とは別の便で移動した小久保監督は、あくまでポジティブに勝利のみを見据えた。 「日本シリーズで負けたら終わりの試合の中での3連敗した後の移動日は、ドンと逆に『吉』と出ると思います」 移動日を挟み第6戦を迎える2日の横浜周辺の天気は荒れ模様が予想される。本拠地3試合で16失点、2試合連続零封負けで日本シリーズワーストタイの26イニング連続無得点の嫌な流れも、所変わればもうおしまい。一気に好転させてみせる。 「最悪最低を想定した中で有原とモイネロを残している」 指揮官は青写真をしっかり描いている。崖っぷちで迎える第6戦の先発は、今季14勝で最多勝に輝いた有原。7回4安打無失点で勝利投手となった10月26日の第1戦から、中6日でのマウンドとなる。 午前中にみずほペイペイドームで汗を流した右腕は「とにかく期待に応えられるようにという気持ちだけでやっている。前回のことを忘れて、また1試合目だと思って全力でいきたい」と最大限集中してDeNA打線との勝負に臨む。第6戦で逆王手をかけ、第7戦は防御率1・88で最優秀防御率のタイトルを獲得した今季11勝のモイネロで4年ぶりの日本一を決めるシナリオだ。 小久保監督は第4戦に先発した石川についても「(中継ぎ待機も)全然ある」と総力をつぎ込む考え。「今年、戦ってきたメンバーを信じて送り出すことしかできることはない」。〝大予言〟を的中させ、土壇場からの逆転劇を演じる。(上阪正人)