「子宮を返してほしい」…強制不妊 国に奪われた“人生” 闘い続ける女性
■“勝訴”と“敗訴” 割れる司法
6月1日、仙台高裁では、別の被害者の女性が国を訴えた裁判の判決がありました。しかし、結果は敗訴となりました。 飯塚淳子さん(仮名) 「大事な証拠の書類が焼却されてなかったんで。そのために裁判が遅れたんで」 さらに被害者たちの裁判では、賠償請求の権利が20年でなくなる「除斥期間」が争点となり、これまでの判決では、原告側の勝訴が7件、敗訴が8件と判断が分かれています。
■社会は変わると思うか――?
決して楽ではない裁判ですが、それでもスミ子さんは自ら法廷に立ち続け、ありのままを伝えたいと話します。 西スミ子さん 「あからさまに出していかないとねと思う。それを見てどう思うか、聞いてどう思うか」 ―――伝えたら社会は変わると思いますか? 西スミ子さん 「変わるかどうかはわからない。変わるように努力しないとね」