「スーパーエルニーニョ」発生か 全国的に「暖冬」の見通し 暮らしに影響は? 47年ぶりの現象も…今年の猛暑に影響?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
朝晩は涼しくなったものの、10月もあと1週間だというのに日中はぽかぽかだったり、まだ暑く感じたりする日もあります。 きょうのギモンは「スーパーエルニーニョ 影響は?」です。 暖冬をもたらす「エルニーニョ現象」ですが、今年は“スーパーエルニーニョ”となる見通しです。24日午後、気象庁は11月から3か月間の天候の見通しを発表しました。全国的に「暖冬」で、降雪量も北日本の日本海側では平年並みか少ない予想です。この暖冬はエルニーニョ現象によるものです。 ●「暖冬」でどんな影響が? ●47年ぶりの現象も発生 以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■「エルニーニョ監視海域」の海面水温で気象予測
そもそも、エルニーニョかどうかというのを監視する海域が南米のペルー沖にあり、その海域の海面水温が「基準値より0.5℃以上高くなる」ことを「エルニーニョ現象」といいます。これとは逆に、海面水温が基準値より低い時は「ラニーニャ現象」といいます。
今年は3月には基準値より0.5℃高くなり、春からエルニーニョ現象が続いていて9月の時点では2.2℃も高くなっています。この冬も、基準より2℃以上高くなる予想となっていて強いエルニーニョ現象、いわゆる“スーパーエルニーニョ”となる見通しです。
■過去3回しかない「スーパーエルニーニョ」 2015年は暖冬に…
このようなスーパーエルニーニョは、過去に3回しかありません。今回がおよそ7年ぶり、4回目のスーパーエルニーニョとなりそうです。どんな影響が予想されるのでしょうか。 3回目の「2014年の春から2016年の春にかけて」はどんな様子だったのでしょうか。2015年12月に東京・新橋で撮影した映像に、驚きの“暑さ”が記録されていました。 記者(東京・新橋2015年12月11日) 「昼過ぎの新橋駅です。駅前の温度計見ますと、午後1時過ぎの気温が23℃。12月としては信じられないほどの暑さです」 上着を手に持って歩いている人が映っていましたが、2015年のなんと12月の映像でした。東京都心ではこの日、最高気温が24.1℃まで上がりました。あまりの暑さに、真冬にもかかわらず、かき氷店が繁盛していました。さらにこの日、三重県尾鷲市では最高気温25.6℃となり、夏日を記録しました。 またこの年、アメリカではクリスマスイブに最高気温22度を観測。82年ぶりの記録更新となり、ニューヨークのアイススケート場では水たまりができていました。