仙台拠点の特殊詐欺グループ 求人誌で闇バイトを募集 24時間態勢で嘘のメッセージ 被害は約70億円か
仙台放送
仙台市を拠点にした特殊詐欺グループの29人が逮捕された事件の続報です。グループのリーダーの男は、一般求人誌を通してメンバーを集めていたことが分かりました。いわゆる闇バイトです。 組織的詐欺の疑いで逮捕されたのは、仙台市を拠点とする特殊詐欺グループのリーダー大橋和之容疑者(35)と、いずれも幹部で須川義巳容疑者(40)、木村健太容疑者(32)など29人です。 警察によりますと、大橋容疑者らは今年4月から6月にかけて出会い系サイトに登録した4人の女性から「手続き費用を支払えば現金7億円を受け取ることができる」などと嘘のメッセージを送り、合わせて約840万円をだまし取った疑いが持たれています。 記者リポート 「逮捕された29人の大半は嘘のメッセージを送る打ち子と呼ばれ、スマホなどを使って、シフトを組み24時間態勢でメッセージを送っていたということです」 29人もの逮捕者が出た今回の事件。そのほとんどが20代です。 警察によりますと、リーダーの大橋容疑者は求人フリーペーパーに「メールオペレーター業務」と称して広告を掲載し、人を集めていたということです。応募した人たちはいわゆる闇バイトとは知りませんでしたが、犯罪と分かった後も、給料がよかったため、犯行への加担を続けていたとみられています。 また、特殊詐欺グループは架空のゲーム制作会社を名乗り、拠点となる部屋などを契約していたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。 このグループによる被害は約70億円にのぼるとみられていて、警察が事件の全容解明を進めています。
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