元なでしこ・岩渕真奈さんに聞く「デフサッカー」の魅力 2025年デフリンピック開催【デフスポふくしま(2)】
■(3)静寂の中で感じる「熱量と一体感」 岩渕さん「デフサッカーは音のない静かな環境で行われますが、その静寂の中にある選手たちの情熱や観客と一体になるような熱量が感じられます。言葉を使わずに心と体でつながる瞬間は、見ている側に深い印象を残します」 ムッシュさん「音がないと静かな感じはするんですけど、その分選手たちがめちゃくちゃ真剣ですごく熱気が伝わってきます。またちょっと違うんだな~」 ここでみなさんにクイズ!次のジェスチャーは、どんな意味があるでしょうか? ■両手を振って視覚で「〇〇!」 正解は、手話の「拍手」です。音が聞こえづらい選手たちに、視覚で「がんばれ!」を伝えるために、観客は両手を高く広げて、手首を振りながら応援の気持ちを表現します。この応援方法は、会場全体が一体感を持って選手を励ます手段となっています。デフリンピック開催までに覚えておきたいですね! ムッシュさん「こちらでは女子デフサッカー日本代表候補とアメリカ女子代表の親善試合が行われています。めちゃめちゃ緊張感があります」 両チームの戦いでは、どちらも相手を上回るために細かい戦術を駆使し、視覚的なコミュニケーションで試合を進めていきます。どちらがより早く、正確な判断で試合を支配するかが鍵です。試合はアメリカ女子代表が勝利しました。 ステージでは、講演会やトークイベントが行われました。 県文化スポーツ局・市村尊広局長「デフリンピックの意味というのは、デフアスリートのすごさと、ろう者文化を理解するっていう大きな価値がふたつあるんだろうと思っています」 岩渕真奈さん「福島でサッカー競技があるということにすごく意義があると思う。ここで日本代表として戦うということにすごく力が加わると思うので、皆さんの力になるように私も一緒に残り1年間盛り上げていけたらいいなと思う。デフサッカーはサッカーとはまた違うすごさが発見できると思うので、ぜひたくさんの人に応援していただきたいなと思います。一緒に応援よろしくお願いします」
より理解を深める機会として、福島県内ではデフスポーツを体験できるイベントがこれからも開催される予定です。 12月8日には、3歳から高校生を対象に、デフバスケの体験会が行われます。デフバスケ日本代表の選手から指導してもらうことができるイベントです。 自分で体験して、ぜひその魅力を味わってみてください。
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