酒田市の一部地域で投票所の入場整理券届かず 最大688人分 原因不明 整理券なしでも投票で対応
今回の衆議院議員選挙で、本来は有権者に郵送される投票所の入場整理券が酒田市の一部地域の最大で688人に届かないトラブルがあったことがわかりました。市の選挙管理員会は原因を調べていますが、判明していません。 酒田市選挙管理委員会真嶌斉事務局長「この度は多くの方に多大なるご迷惑をお掛けした点につきましてお詫び申し上げます」 酒田市選挙管理委員会によりますと、10月27日に投票が行われた第50回衆議院議員選挙で、投票所の入場整理券が西荒瀬地区の一部の有権者に届きませんでした。 配布されなかったのは、最大で328通の入場整理券で、該当する有権者は最大で688人分に上るということです。 市選管は11日と12日に酒田市全体分の4万1983枚の入場券を印刷。それを職員6人が手分けして通し番号が連続しているかどうか1日がかりでチェックし14日に、酒田郵便局の職員らに引き渡しました。この入場券は、料金後納郵便としてそのまま郵便局に持ち込まれた後、16日と17日に各家庭に配達されました。 郵便局は市選管が申告した通りの枚数とみなして対応していたとしています。 日本郵便東北支社 光井大祐秘書・広報室長「一通一通こちらも確認してお届けするサービスではございません。今回の引き受けに関してはそういった料金体のもので頂いているものではございませんのでご理解をいただければと」 ところが、17日に市内の宮海と丸沼地区で配達すべき入場券が1通もないことに担当の配達員が気づき市選管に連絡。市選管は、該当する330通を急きょ再印刷し翌日、配達されました。 その後、西荒瀬地区の一部住民から未配達の問い合わせがあったものの、再発行はせずに、入場整理券が手元になくても投票することが出来ると伝え、対応したということです。西荒瀬地区では、入場整理券なしで当日投票した人は100人以上に上りました。 配達されなかった入場整理券は、市役所内にも郵便局にも残っておらず、なぜなくなったのかなどはわかっていません。市選管では、引き続き原因を調べています。