国産ピアノの礎築いた貴重な「松本ピアノ」 その音色に酔いしれて 君津市
チバテレ(千葉テレビ放送)
千葉県君津市の工場で製造され、現代に残る貴重なピアノ、「松本ピアノ」が君津市役所に常設で置かれることになり、10月30日、記念のコンサートが開かれました。 松本ピアノは、君津市出身の松本新吉さんが1900年に渡米し、ピアノの製造を学んだ後、帰国して創業したピアノメーカーです。 現在のヤマハ等と並んで国産ピアノ製造の礎を築き、親子3代にわたり、手作業によるピアノ生産技術を受け継いできましたが、2007年に工場が閉鎖されました。 「スウィートトーン」と呼ばれる柔らかな音色が特徴の松本ピアノを後世に残そうと、保存会がピアノの修復などに取り組んでいて、コンサートでは保存会の会員でもあるピアニストの鈴木希実さんの演奏が会場を魅了しました。 君津市では、松本ピアノの存在を多くの人に知ってもらおうと応接室への常設を決めたもので、コンサートの最後には石井宏子市長が観客の合唱に合わせて演奏する一幕もありました。
チバテレ(千葉テレビ放送)