名古屋グランパス・MF稲垣祥、「メンバー外選手の分も戦う」試合開始からフルスロットル宣言「ストーリーを完結させる」【ルヴァン杯】
名古屋グランパスは2日、新潟とのルヴァン杯決勝(東京・国立競技場)に臨む。優勝すれば、2021年以来3年ぶり。1日は会場の国立競技場で両チームが最終調整した。 大一番を前に、グランパスのMF稲垣祥(32)は「メンバーに入れてない選手の分も戦いたい」と決勝の舞台に立つことができない仲間たちに思いをはせた。 決勝はチケットが完売。国立には6万人が詰めかける可能性もある。大観衆に囲まれた雰囲気を想像した中盤のダイナモは「この舞台でプレーできる選手が日本に何人いるのか考えればもうそんな幸せなことはない」。ただ、そんな舞台に自分の力だけでたどり着いたとは思っていない。 「メンバーに入れていない選手もいる。そういった選手がこれまで練習とかでも相手役として100%でプレーしてくれていたからこそ、この舞台にも立てていることも忘れてはいけない」 今季はリーグ開幕3連敗し、天皇杯でも初戦敗退。「紆余(うよ)曲折ありながら、浮き沈みもありながら」もルヴァン杯では粘り強く決勝まで駒を進めた。「これまでチームでも個人でもストーリーがあった中で、最後の結末をしっかり完結させれるように」。悲願成就へ、試合開始の笛からフルスロットルで飛ばしていく。
中日スポーツ