『DREAM HOOP PROJECT in 沖縄』が開催…トップアスリートが“夢”をテーマに中学生へ授業
1月12日、中城村立中城中学校で日本生命保険相互会社主催の『ALL BASKETBALL ACTION DREAM HOOP PROJECT in 沖縄』が開催された。DREAM HOOP PROJECTではトップアスリートが特別授業とバスケットボールクリニックを実施。夢を持つことの大切さや仲間との支え合いなどをテーマに、子どもたちが将来を考えるきっかけを提供する。 「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」を記念し、2023年8月に続いて沖縄県での開催。今回はプロジェクトのレポーターを務めた麒麟・田村裕氏が1日の模様をお伝えします。
◾️3つのグループに分かれて夢授業、バスケットボールクリニックも開催
プロジェクトには今村佳太(琉球ゴールデンキングス)選手、桂葵(Düsseldorf ZOOS)選手、堀内翔太(伊丹スーパーフェニックス)選手が参加。今村選手が学校を訪れると、その情報を聞きつけた生徒たちが続々と控え室の前に集まってきました。「さすが、キングスのエース!」。1年生が3つのグループに分かれ、「10年後の自分」をテーマに夢授業が行われました。 まずは桂選手の授業に参加。彼女は名門桜花学園高校出身で、早稲田大学4年次にインカレで優勝とMVPに輝いた“超エリート”です。大学卒業後は一般企業に入社しましたが、2018年に3年のブランクを経て、3x3で競技に復帰しました。 授業の挨拶では中城中学校出身で、彼女の後輩にあたる砂川夏輝(アイシン ウィングス)選手の名前を挙げていたのが印象的でした。生徒たちと同じ中学校からプロ選手が誕生していて、その選手と大学時代に一緒にプレーしたのが自分なんだと。桂選手のすごさがわかるというか、生徒は最初に距離感をつかめたと思います。生徒に対してありのままの自分を出していて、すごく好感を持っただろうと思いながら見ていました。 今村選手は今でこそ国内屈指の選手ですが、長岡工業高校、新潟経営大学と、学生時代に全国のトップレベルを多く経験した選手ではありません。ただ、今は言わずもがな琉球ゴールデンキングスをBリーグ初優勝に導いたエース。生徒たちにとっては地元のスターですから、琉球ゴールデンキングス、今村選手の人気の高さがうかがえました。 また、授業を通じて、彼は人と話すのが好きなんだろうなと感じました。自分から積極的に話し掛けて、その受け答えがすごく上手でした。もともとなのか、それともプロバスケットボール選手になり、エースとしてチームを引っ張るようになって変わっていったのか。すごく気になりました。 堀内選手は大学時代に負ったケガの影響から車いすバスケットボールを始めた選手。日本代表強化指定選手に名を連ね、「杭州2022アジアパラ競技大会」では金メダルを獲得しました。「パリ2024パラリンピック」を目標に努力を続けています。 堀内選手の授業では、前に出て自身の夢を語った女子生徒も。「Bリーグのマネジメントに関わりたい。そのためにバスケットボールを頑張りたい」と誓った彼女に拍手が送られました。堀内選手はすごく面白く、3人の中で一番ボケていた一方、僕が出演した番組の名前を挙げてくれて、すごくやりやすかったです。言葉のチョイスがうまく、説得力があって、生徒たちも真剣に耳を傾けていました。 夢授業を終えると、次は男女バスケットボール部と希望者が参加したクリニックへ。2人1組で行うウォーミングアップ、速さを競うドリブルなど、アスリート3人が基礎を中心に教えていきました。一番盛り上がったのは男女分かれてのシュート対決。規定の点数を早く決めたほうが勝つというミニゲームで、ハンデを受けた女子チームが男子チームに勝利しました。敗れた男子チームは体育館を3往復ダッシュの罰ゲーム。今村選手、堀内選手になぜか僕まで…。44歳なのに全力ダッシュでした。短い時間でしたが、参加した生徒にとっては貴重なひとときになったでしょう。