是枝裕和の監督作「幻の光」輪島支援に向けたグッズ製作、完全復刻版のパンフなど
2024年1月に発生した能登半島地震で被害に遭った石川・輪島を支援するため特別上映される「幻の光(デジタルリマスター版)」。このたびチャリティとして販売されるオリジナルグッズが明らかになった。 【画像】「幻の光」チャリティ上映で販売されるオリジナルトートバッグ 宮本輝の同名小説をもとにした「幻の光」は、前の夫を亡くし輪島に嫁いできた女性・ゆみ子の喪失と再生を描き出す物語。1月の地震に伴う火災で焼け落ちた輪島朝市の周辺の建物や、2001年に廃線となった七尾線の終着駅である輪島駅など、現在は失われた光景が数多く登場する。「怪物」の是枝裕和にとって長編デビュー作となり、江角マキコがゆみ子を演じたほか内藤剛志、浅野忠信らが出演した。 まずは1995年公開当時のパンフレットが“完全復刻版”としてよみがえる。全ページを精密にスキャンした版下データや、オリジナル版で使用されていた紙と風合いの近いものが使用され、表紙には当時の封切館である渋谷シネアミューズの名前も。是枝による「演出ノート」やキャスト・スタッフ総勢35名のコメントが掲載された40ページの本書は、3000部の限定生産となる。 さらに輪島の雄大な風景がデザインされた「オリジナルトートバッグ<MABOROSI>」が限定200枚、輪島塗の箸製造元である岩多箸店によって作られた「輪島うるし箸2本セット(黒赤 / 千すじ)」が限定230セット販売。グッズの収益は上映と同じく、諸経費を除いた全額が輪島市に送られる。 テレビマンユニオンが配給する「幻の光(デジタルリマスター版)」は8月2日より東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて限定上映され、8月30日からは全国でも順次ロードショー。 (c)1995 TV MAN UNION