グレタさん、学校ストライキ終了 気候変動巡り活動5年
気候変動対策を求める世界の若者の先駆けとなった環境活動家グレタ・トゥンベリさん（20）が今月、地元スウェーデンの高校を卒業し、毎週金曜に続けてきた「学校ストライキ」を終えた。授業を休み対策強化を訴える取り組みは約5年に及んだ。今後も行動を続ける方針で「闘いはまだ始まったばかりだ」と気持ちを新たにする。 高校を卒業した9日はちょうど金曜。グレタさんはいつものように首都ストックホルムの議会前に足を運んだ。最後となる251週目のストライキに臨み、ツイッターで「始めた時は、何につながるのか予想できなかった」と振り返った。「私たちはできる限りのことをする以外に選択肢はない」と、今後への決意も示した。 議会前にたった1人で座り込む活動を始めたのは2018年8月。15歳だった。やがて国連にも注目される存在に。19年9月には、各国の首脳や閣僚らが国連本部に集まる気候行動サミットに出席した。対策が不十分だと世界の指導者を批判する姿が世界に報じられた。
