パリ、フランス、7月26日 (AP) ― 2024年パリ五輪開会式を翌日に控えた7月25日、パリ市庁舎前にあった移民の一時キャンプがすべて撤去された。 　アフリカからの移民を中心としたグループとパリの路上生活者は、3日間の抗議も虚しく、少なくともオリンピックが終了するまでの間、パリ周辺の施設に強制的に移動させられた。 　路上生活者の中には、一晩屋根の下で眠れるだけで満足する者もいたが、世間の目がパリから離れた後、何が待ち受けているのかを知る者はほとんどいなかった。 　政治的混乱の中で、マクロン仏大統領にとって大事な世界的スポーツイベントに向けて、フランス当局は、数カ月前から移民やホームレスのキャンプを撤去してきた。 　オリンピックが開催されるパリ中心部から、周辺部や他の地域に移民をバスで移動させているとして、当局は厳しい批判を受けている。 　活動家団体や移民らは、2016年のリオデジャネイロのようなこれまでのオリンピック開催都市で長年行われてきたこの慣行を、"社会浄化"の一形態と呼んでいる。 （日本語翻訳・編集　アフロ）