「あそこはクレイジーだった」リラードが語るウォリアーズのホームの恐ろしさ。「会場を見渡してみると…」<DUNKSHOOT>
リラードは敵地オラクル・アリーナで戦った当時の記憶を回想する。 「(リード中に)会場を見渡してみると、『おいおい、俺たちが20点差をつけられているみたいじゃないか』って感じだった。そして彼らが巻き返してまたスリーを決めていくんだ。俺たちは勝利を掴めると思っていたのに、手からこぼれ落ちていった。それだけあそこはクレイジーな場所だった。ステフがスリー、クレイもスリーを決めて、俺たちがタイムアウトを取る。そこで『ちくしょう』って感じでベンチへ歩いていくんだ」 カリーとトンプソンは“スプラッシュ・ブラザーズ”として恐れられ、目の前に誰がついていようとお構いなしに長距離砲を繰り出し、面白いように決めていった。特に相手のターンオーバーからトランジションでクイックスリーが決まれば、会場は興奮の坩堝と化した。 「ゴールデンステイトはとにかくタフなんだ。特にプレーオフで彼らのホームが会場だとね。4年目(2016年)に俺たちはセカンドラウンド(カンファレンス・セミファイナル)で対戦した。俺たちはほとんどの試合で2桁のリードを奪っていたんだ。だが結局1勝4敗で終わった。俺たちが4勝1敗で倒していたかもしれなかったのにね」 そう語ったリラードにとって、ブレイザーズで頂点に届かなかった理由のひとつに、ウォリアーズの全盛期と被ってしまったことが挙げられる。昨季から加入したバックスで、悲願の王座獲得を成し遂げることができるか注目したい。 文●秋山裕之(フリーライター)
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