【阪神】今季最多8投手投入し今季最長4時間36分ドロー 岡田彰布監督「長い。あした試合ないからええけど」
◆JERAセ・リーグ 広島2―2阪神=延長12回規定により引き分け=(1日・マツダスタジアム) 今季最多8投手を投入し、4度目のドローに持ち込んだ。延長戦はコールドを含めて6戦無敗としたが、阪神・岡田彰布監督(66)は鉄壁のリリーフ陣だからこそ、注文を付けた。「粘ってないやん。四球2つも出して、あそこだけや」。1点リードの7回に1死から連続四球で一、二塁を招いた加治屋にチクリ。救援した桐敷が小園に同点打を浴び「引き分けというても、追いつかれてるからな」と総括した。 3、4月はリードして6回を終えれば、9戦全勝。救援陣がリードを守れなかったのは今季初めてだ。とはいえ、8回以降は5投手が無失点リレーでつなぎ、競ったら負けない強さを見せた。10回には漆原が先頭の四球から1死二塁を招いたが、矢野と会沢を連続三振。指揮官は「ランナー出したけどな。安定して抑えとる」と目を細めた。 これまで先発が序盤に崩れた試合での出番が多かった右腕は、現役ドラフトで移籍後初ホールド。信頼度と“立場”が高まっていることを岡田監督も「当然やわ」と認めた。11回を抑え、開幕から13試合0封の岩崎が引っ張るブルペンに“敗戦処理”は不在。全員が僅差の試合を任せられる布陣で、3連勝を保った。 今季最長4時間36分の戦いに「長い。あした試合ないからええけど」と苦笑いしたが、セ・リーグで唯一の貯金生活。全チームが20試合以上を消化後の阪神の貯金独占は15年7月6日以来、9年ぶりだ。(安藤 理)
報知新聞社