【新NISAなど投資ブーム!?】投資をサッカーに見立てて、ポートフォリオをどうすればいいかがイメージしよう!
2024年から新しいNISA(少額投資非課税制度)が始まり、投資ブームが沸き起こっているようです。 筆者自身、資産運用の個別指導を実施していますが、その際には「税制についてはある程度理解したけれど、実際の運用や資産配分、銘柄選びなどの方法が分からない」という声もあります。 同じような感想を抱く方も多いかもしれませんので、今回は「ポートフォリオ」について簡単にイメージすることを目的に、サッカーに例えて解説していきたいと思います。
金融商品は「かなめ」と「守り」、「攻め」の3つに分ける
テレビなどでサッカーを観戦する際、解説者がチームの布陣について説明する場面があります。それになぞらえ、投資の布陣を考えてみると、図表1のようになるでしょう。 図表1
※筆者作成 図表1ではサッカー場(マーケット≒金融市場)で展開する選手(金融商品)の配置を、チームの主軸となる「かなめ」と、敵に攻め込まれたときに攻撃をブロックする「守り」、相手陣地で積極的に攻撃を仕掛ける「攻め」の3つに分けます。 図表1では、「かなめ」を株式型のインデックスファンド、「守り」を債券型のインデックスファンドとゴールド型のファンド、「攻め」を個別株で配置させています。 サッカーの用語でいえば、「かなめ」がボランチ(ポルトガル語で「ハンドル」を意味する言葉。守備的ミッドフィルダーのポジション。チームの「運転」を担う重要な役割を担う)、「守り」がディフェンス、「攻め(いわゆる攻撃的ミッドフィルダーも含む)」がフォワードといったところでしょうか。 また、想定する敵(対戦相手)は「売り圧力」であり、チーム(ポートフォリオ)全体で「売り圧力」という敵に相対するイメージです。売り圧力が強いときは、チーム全体を後方に下げ、守りに徹します。逆に、売り圧力が弱いときはチーム全体を押し上げ、攻勢を仕掛けます。 ここで「守りに徹する」というのは、投資において「債券型のインデックスファンドやゴールド型のファンドの配分比率を増やす」という意味です。これに対し「攻勢を仕掛ける」というのは、「収益性の高い個別銘柄などの配分を増やす」ということを意味します。 このとき、ボランチとしての「かなめ」である株式型のインデックスファンドも、売り圧力の強弱に応じ、減らしたり増やしたりします。