飾らないナチュラルさがカッコいい!ロイヤルエンフィールド「メテオ350」は自然体で楽しめる王道クルーザー
主張しないカッコよさが魅力
2021年11月に発売されたロイヤルエンフィールドの単気筒クルーザー「メテオ350」に試乗しました。 【画像】ロイヤルエンフィールド「メテオ350」の走りを楽しむ筆者(先川知香)を画像で見る(10枚)
「メテオ350」の車体デザインは、シンプルな王道クルーザー。 クラシカルで落ち着いた印象のこのデザインを、嫌いな人はいないんじゃないかな?と思えるほどまとまっていて、逆に言うとビジュアル的個性は感じられないというのが、ウィークポイントかもしれません。 オシャレでカッコイイけど、本当に普通。どんな景色にも馴染む、その自然なスタイルこそが、ツーリングなどで行った先をフォトジェニックな場所に変えてくれる。そんな印象の1台です。
車両重量は191kgと、排気量を考えると少し重め。クルーザースタイルという重心の低さも相まって、エンジンを切った状態でのバイクの取り回しは少しだけ神経を使います。 一方で、跨ってみると足つきは良好。身長165㎝の私(先川知香)でも、両足の前半分がしっかりと地面に着く安定感で、うっかりバランスを崩して立ちごけしてしまうかも?というような不安を感じる事はありませんでした。
エンジンの鼓動をダイレクトに感じる「メテオ350」
エンジンをかけると、少し振動が気になりましたが、しっかりとお尻を包んでくれるシートの座り心地も相まって、不快感はありません。 それどころか、空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブエンジンの鼓動が伝わって来るようで、このまますっと一緒に走っていたというような、相棒感を感じる事ができました。この子と一緒に旅をしたい!そんな不思議な感覚です。
ただ、どうしても慣れなかったのが、ホンダ「スーパーカブ」などに採用されているのと同様の、シーソー式チェンジペダルと足を置くステップの位置。 シーソー式チェンジペダルについては、普段、あまり使う事が無い為、慣れていないだけというのが正直な所ですが、ステップ位置は想像以上に前方で、足を置きたいと思うたび、1回1回目視で確認しないと置けないと言っても過言ではないほど、私的には不自然に感じて落ち着かない。 それでも、走り出してしまうと、クルーザースタイルの安定感と、見た目に似合わないほどクイックに動いてくれる取り回しの良さやアクセルレスポンスにより、景色を楽しみながらゆったりと思い通りの走りができる、ツーリングに最適な1台です。 ロイヤルエンフィールド「メテオ350」の価格(消費税込)は、71万600円から74万3600円となっています。
先川知香