浜辺美波、『六人の嘘つきな大学生』最後の舞台挨拶で主題歌担当の緑黄色社会に感謝!「新たに思い出が作れてうれしい」
映画『六人の嘘つきな大学生』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が、12月2日、TOHOシネマズ日比谷にて開催され、“六人の嘘つきな大学生”を演じた浜辺美波、赤楚衛二、佐野勇斗、山下美月、倉悠貴、西垣匠が登壇。撮影からプロモーション期間の1年半を振り返り、6人全員が揃うイベントの最後のトークを盛り上げた。 【写真を見る】映画『六人の嘘つきな大学生』大ヒット御礼舞台挨拶に主題歌を担当した緑黄色社会も駆けつけた! 本作は、就職活動を舞台に登場人物の裏の顔が巧みに暴かれていく“密室サスペンス”要素と、それぞれの暴かれた嘘と罪の真相を検証しながら自らの人生と向き合っていく“青春ミステリー”要素を掛け合わせたミステリーサスペンス。「最後まで犯人が誰なのかわからなかった」「最後までハラハラした」「テンポのいいストーリー展開」といった感想がSNSを賑わせてきた。 これまでの舞台挨拶などで、ボケありツッコミありとチームワークの良さを印象づけるトークを展開してきた6人。この日の舞台挨拶は6人が揃う最後の機会ということで、「最後に言いたいこと!」をざっくばらんに話すことに。真っ先に手を挙げた浜辺は「本当にみんな、ご飯に行く気ある?」と質問。撮影中からずっと言い続けてきたが、なかなか6人全員のスケジュールが合うタイミングがなく、実現しないまま今日に至ったというのだ。実現が叶わない理由のひとつに、キャスト陣は西垣の連絡の遅さを指摘。すると、西垣は「トークのスピードが速い。連絡網に返事をしようとすると、どんどん先に進んでいる」と弁明。 しかし浜辺が食い気味に「私は『12月は何日と何日が行ける』って言ったし、年末年始のスケジュールも出した!」と報告。しかしこの浜辺の発言に、「すごく忙しいはずなのに、うちの座長、とんでもなくスケジュールが空いている(笑)」とイジる場面も。すかさず赤楚が「それだけ一緒にご飯が食べたいってこと!」と浜辺をフォローすると、西垣は申し訳なさそうに「今日、(舞台挨拶が)終わったら、すぐに送ります!」と返信を約束し、笑わせた。 本作のプロモーションがスケジュールに入っていると「楽しみ!」とウキウキしていたという佐野。あまりの楽しさに「遊べると思っていた」などと口を滑らせ笑い飛ばした佐野に続き、山下が「すごく楽しくて。この作品に参加して若返ったような気がします」と同世代での作品作り、プロモーションが自身に与えた影響を明かしていた。 この日のイベントには主題歌を担当した緑黄色社会のメンバー、長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、peppeも登壇。主題歌のタイトルにもなっている「馬鹿の一つ覚え」について、「いつか使いたいワードとしてメモしていたもの。(主題歌の)お話をいただいてから広げていきました」と語った長屋は、「曲作りに置いて、嘘がテーマでした。嘘にはいろいろなイメージがあります。シリアス、冗談のようなユニークなもの、表裏、本作のように二転三転みたいなイメージなど。いろいろな(嘘の)顔を見せたいという思いがあり、いろいろな楽器を使って、いろいろな展開を作っています」と楽曲の工夫に触れ、「聴いてほしいポイントがたくさんあります!」とアピール。家でも気づけばちょっとドスの効いた声で歌ってしまっていると再現した佐野に対し長屋は、「ドスの効いた声もピッタリ。嘘をつかれたほうの気持ちで書いたので」と解説していた。 映画の感想を問われると「緊張と緩和の繰り返し。ハラハラ感、ジェットコースター感がある。見た後スカッとする」と答えた穴見は、佐野が指摘した間奏のかっこよさについて「レゲエチックになっています。殺伐とした流れのなかで、一旦落ち着こう、みたいにシーンとする。脳の思考をスローにして、みたいなハラハラ感を演出しています」と説明。 小林は「浜辺さんが演じている嶌が就職してから住んでいる家が好き!」と芝居以外のお気に入りポイントを挙げ、「めっちゃ刺さりました!」と前のめりになり笑わせる。映画が好きで、特にサスペンスが好きだという小林が「洗練された脚本だと思いました。面白いだけの作品にとどまらず、SNS社会への風刺にもなっている」などと感想を並べ、「映画の真髄を見た感じ。すばらしいと思いました」と語るとMCが思わず「映画好きらしい感想です!」と唸る場面もあった。 「六人(の大学生)が話し合いをするシーンが印象的。閉ざされた空間で、自分がもしその場にいたら、実際どんな言葉を出していたのか、考えさせられました」と切り出した長屋は、「嘘をテーマに書かれた作品。改めて嘘について考えさせられたし、嘘に対するイメージが膨らみました」と本作の主題歌を通して、創作の幅が広がったとも話していた。 最後の挨拶で浜辺は「六人プラス緑黄色社会のみなさんと一緒に新たに思い出が作れてうれしいです」と微笑み、「まだまだ『六嘘』が広まってほしいと思います!」と呼びかけ、キャストが勢揃いする最後の舞台挨拶を笑顔いっぱいで締めくくった。 取材・文/タナカシノブ