1990年の「平成バブル崩壊による円安」から何を学ぶべきか
1989年12月に日銀総裁に就任した三重野康氏。「平成の鬼平」の異名をとった同氏は、バブル崩壊の中で利上げを断行した(撮影:豊永邦男)
足元のマーケットで起きている事象や注目テーマについて、過去の歴史をもとに株式投資のヒントを探る連載 「賢者は歴史に学ぶ」 。13回目の今回は、「24年ぶり&32年ぶり」の歴史的な円安について考察するシリーズ第2弾。32年前の1990年と現在との共通点から、円安反転の条件を探る。 FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)は2日、4会合連続となる0.75%の利上げを決めた。これ自体は予想通りだったが、ジェローム・パウエル議長は利上げペースのスローダウンを示唆するいっぽうで、利上げによって到達する金利水準は「従来の見通しより高くなる」と強調、利上げ停止についての議論は「かなり時期尚早」と述べて、利上げの早期打ち止め観測を否定した。
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岡田 晃