田嶋剛希

　柔道の世界選手権は２４日、アブダビで閉幕した。日本勢は男女１４階級に１８人を派遣。パリ五輪を約２か月後に控える日程の問題もあり、五輪代表は男子６０キロ級の永山竜樹（ＳＢＣ湘南美容クリニック）のみの出場だったが、個人戦で金４、銀２、銅４のメダルを獲得。最終日の混合団体も７連覇を飾った。 　男子は６０キロ級で永山がまさかの初戦敗退。中村太樹（国士舘大）が３位だった。６６キロ級は日本人同士の決勝が実現。田中龍馬（ＳＢＣ湘南美容クリニック）が初優勝し、武岡毅（パーク２４）が２位だった。 　７３キロ級では石原樹（ＪＥＳグループ）が２位。８１キロ級の老野祐平（旭化成）は３回戦で敗れたが、９０キロ級で田嶋剛希（パーク２４）が初出場優勝。この階級の日本勢では２００５年大会の泉浩以来、１９年ぶりの快挙だった。１００キロ級の新井道大（東海大）は３位。１００キロ超級の太田彪雅（旭化成）は２回戦で屈した。 　女子は初日の女子４８キロ級で古賀若菜（ＪＲ東日本）が不運な形で３回戦敗退を喫し、２人を派遣した５２キロ級は白石響（環太平洋大）が５位。大森生純（ＪＲ東日本）が３回戦敗退。５７キロ級の玉置桃（三井住友海上）が３位で今大会の日本女子初メダル獲得も、６３キロ級で２２年世界女王の堀川恵（パーク２４）が３回戦で五輪女王・アグベニェヌ（フランス）に敗れた。 　７０キロ級の田中志歩（ＪＲ東日本）は３位。７８キロ級で東京五輪金メダルの浜田尚里（自衛隊）は３回戦敗退。最後の７８キロ超級で新井万央（日体大）は３回戦で敗れたが、冨田若春（コマツ）が優勝。女子の金メダル０の危機を回避した。 　混合団体は決勝で男子９０キロ超級の中野寛太（旭化成）、女子５７キロ級の玉置、男子７３キロ級の田中龍雅（筑波大）、９０キロ級で１８歳の川端倖明（国士舘大）が白星を挙げ、フランスを４―１で下し、種目が初採用された２０１７年大会から７連覇を達成した。