2つの教育保育施設で感染性胃腸炎が集団発生 ヒトパレコウイルスなど検出 園児計29人に嘔吐などの症状 重症や入院なし 盛岡市
盛岡市は8日、市内2つの教育・保育施設で感染性胃腸炎の集団発生があったと発表しました。2024年度に市内で発生した感染性胃腸炎の集団発生は11件となりました。10月以降に限ると3件です。 市によりますと、集団発生が起きたのは、どちらも園児と職員合わせて150人以上が在籍する2つの教育・保育施設です。重症者や入院した人はなく、症状の出た人はいずれも回復または回復傾向にあるということです。 このうち1か所は10月29日に複数の園児に嘔吐や下痢などの症状が出ていると市保健所に連絡がありました。保健所の調査の結果、17日から31日までに園児12人に症状が出たことが分かりました。症状のあった9人を検査したところ、エンテロウイルスまたはヒトパレコウイルスが検出されたということです。 もう1か所は、10月30日に複数の園児に同様の症状が出ていると市保健所に連絡があり、調査の結果、21日から31日までに園児17人に症状が出たことが分かりました。症状のあった8人を検査したところ、アデノウィルスまたはヒトパレコウイルスが検出されたということです。 2024年度に岩手県内で発生した感染性胃腸炎の集団発生は18件(前年度同期も18件)で、このうち盛岡市が11件(前年度同期12件)となっています。
IBC岩手放送