5戦連発ならず、逆転負け。鹿児島城西の2年生エースFW大石脩斗「もっと怖い選手にならないといけない」
[5.25 インターハイ鹿児島県予選決勝 鹿児島城西高 1-2神村学園高 OSAKO YUYA stadium] 【写真】お相手がJ1選手だったと話題に…元アイドルの女優が2ショットで結婚報告 注目の185cmストライカーが、「もっと怖い選手」になることを誓った。鹿児島城西高は、試合終了6分前の後半29分に交代出場MF野村颯馬(2年)のゴールで先制。それまで守備の集中力が非常に高く、王者・神村学園高の攻撃を封じ込んでいたが、得点後に緩みが出てしまい、逆転負けを喫した。 エースストライカーのU-17日本高校選抜FW大石脩斗(2年=太陽スポーツクラブU-15出身)は、「颯馬が1点取って、『もう1回ギア上げて、戦おう』って話してたんですけど、やっぱり気の緩みがあったというか、一瞬の隙っていうのがあって突かれてしまった」と悔しがる。 そして、自身のプレーについて、「全く何もできなかったです」とコメント。相手の守りが集中する中、身体を張ってボールを収めたほか、セットプレーのこぼれ球からチャンスを迎えるシーンもあった。 だが、本人は「ボールも収められなかったし、点数も取れなかったし、やっぱりFWは点決めないといけない。点数が取れなかったっていうところが、それも敗因だと思います」と敗因の矛先を自身に向けていた。 大石は高校1年目からスケール感の大きなプレーを見せ、昨年6月にU-16日本代表へ初選出。今年に入ってから、U-17日本高校選抜にも選ばれた。チームは今季、プレミアリーグWEST初参戦。OBのFW大迫勇也(現神戸)と比較される大型ストライカーは大きな期待を背負ってシーズンをスタートしたが、開幕からの8試合(5月26日の広島ユース戦を含む)で無得点と結果を残すことができていない。 チームは未だ未勝利。大石自身にとっても苦しい時期が続いたが、インターハイ予選は初戦から4試合連続でゴールを決めた。特に準々決勝の鹿児島高戦は延長後半終了間際にチームを救う決勝点。準決勝の鳳凰高戦も圧倒的な推進力でDFを振り切り、2得点を挙げている。 「1、2回戦まで、悔しさがずっと残っていて。でも、準決、準々とやって取れたと思って、決勝も取れるって思っていたんですけど、自分の実力不足でした」。対戦相手の脅威になってきていることは確か。だが、大一番で決める選手、「相手にとってもっと怖い選手」になることを誓う。 「もっと怖い選手にならないといけない。(現時点では、)全く怖くないかなって思います。『コイツがいれば』みたいな選手に全然なってないんで。(パワーも、スピードも、テクニックも)全部足りないです。もっと結果を。練習から突き詰めてまず1点、プレミアで取れるようにしたいです」 新田祐輔監督も「鍛えます」と語ったように、この日の敗戦を個人、チームで忘れず、日常のトレーニングやプレミアリーグで成長して冬のリベンジへ。次こそ、全国大会予選で神村学園を破るため、大石は目標とする姿へ進化を遂げる。