性的被害者に約215億円支払いで合意 米司法省、米体操協会捜査で
米国体操協会の元チームドクター、ラリー・ナサー受刑者が治療を装って女子体操選手らに性的虐待を繰り返していた問題で、米司法省は23日、事件を巡る捜査の不手際を認め、被害者たちに1億3870万ドル(約215億円)を支払うことで和解したと発表した。連邦捜査局(FBI)が迅速な対応を怠ったとする139件の申し立てを受けていた。ナサー受刑者は2018年に禁錮40~175年の有罪判決を受けている。 【写真】2018年2月、米ミシガン州の裁判所で量刑を言い渡されるラリー・ナサー受刑者=ロイター 被害者には五輪などに出場した代表選手も含まれ、21年東京五輪の米国代表シモーン・バイルス選手も米上院司法委員会の公聴会で米国体操協会やFBIの対応のまずさを非難していた。
朝日新聞社