日本のアニメ市場規模、1年で4,000億円超と急拡大 3兆円の大台を大幅に突破…AJA公表
一般社団法人日本動画協会は2日、「アニメ産業レポート2024」の発行を発表。レポートによると、2023年の日本のアニメ関連市場は3兆3,465億円となり、2兆9,277億円だった前年比から114.3パーセントを記録し、過去最高値を更新した。 【画像】アニメ制作市場、初の3,000億円の大台突破 半数が黒字経営も“IP持たぬ下請け”との格差拡大 過去数年内のデータでは2021年の市場規模は2兆7422億円、同じく2022年が2兆9,277億円となっており、今回の4,000億円を上回る増加は近年のアニメ産業の国内外からの高い期待と需要が反映されたものとなっている。 アニメ関連が産業の規模を示すその他指標としては、今年8月に帝国データバンクがアニメの制作に絞った市場規模を公表し、昨年の規模額は前年比22.9%増の3390億円に達し、初めて3000億円の大台を突破したことも明らかになっていた。こちらも引き続き好調が予想され、年内は3400億円前後での着地が見込まれている一方、アニメーター不足や制作コストの上昇など、業界が抱える構造的な問題の解決が今後の持続的成長のカギを握ると見られている。 AJAはコロナ禍の影響で成長が一時停滞していたアニメ産業は、再び力強い回復を見せているとして、アニメ産業の現状を詳細に分析し、国内外の市場動向を包括的に報告している。詳細は定価2万2,000円(税込)にて12月12日に販売されるレポート商品にて詳述される。増田弘道氏をはじめとする各分野の専門家による執筆陣が、アニメ映像流通市場、海外展開、アニメ聖地とインバウンドなど、多角的な視点から産業を考察している。
編集部 経済・社会担当