星空や東山道、魅力詰め込む 長野県阿智村 園原郵便局で新たな風景印
長野県阿智村駒の園原郵便局(伊藤安明局長)が14日から、星空をデザインした新たな風景印の押印を始めた。約40年ぶりのリニューアルで阿智昼神観光局が協力。村内外の郵趣家などから新旧合わせて720件余りの押印依頼があるなど好評を得ている。 新たな風景印は、星をイメージした六角形の枠に、流れ星と星空、恵那山、古代東山道、富士見台高原ロープウェイ、花桃といった園原地区を代表するものやスポットを盛り込んだデザイン。同郵便局窓口で消印と記念押印を受け付けている。郵送でも依頼できる。 村内では2018年に駒場郵便局が観光局と共同で、村が掲げる「日本一の星空」をイメージした風景印を導入。その後はほか4局でも検討していたが、昨年の下伊那西部3村の首長との意見交換会で再度提案があり、園原郵便局でもリニューアルを決めた。 新風景印は観光局の職員がデザイン。観光PRに利用しようと、フレーム切手などの展開も検討しているという。 旧風景印は1985(昭和60)年8月から使用。当時日本一長いトンネルとして開通した中央道恵那山トンネルと神坂神社、駒つなぎの桜などを描き、長い間親しまれてきた。伊藤局長は「旧印にも愛着があるが、今時の観光客にアピールできるものになれば。村の観光の助けになり園原地区を訪れる人が増えたらうれしい」と話した。 21日には伊藤局長が村役場と観光局を訪問し、額に入れた新風景印を寄贈した。熊谷秀樹村長は「要望に応えていただきありがたい。村に観光に来たらぜひはがきや手紙を書いて出してほしい」と期待。風景印は村長室に飾って来客にアピールする。