観客の約4割がZ世代! 『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』北米No.1の好スタート
前週1位の『君たちはどう生きるか』は3位に下落
第2位は変わらず『ハンガー・ゲーム0』で、北米興収は1億4523万ドル、世界興収は3億ドルと想像以上の粘り強さを発揮。前週1位の『君たちはどう生きるか』は週末興収517万ドル、前週比-60.2%というやや大きめの下落率で3位となった。『ゴジラ-1.0』は第4位で、北米興収は3425万ドル。外国語実写映画の北米記録を保持する、チャン・イーモウ監督『HERO』(2002年)の5371万ドルまで2000万ドルを切っており、来週以降の推移に注目だ。 そのほか今週は、エマ・ストーン主演&ヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』がベスト10に食い込んだ。上映館数も前週の9館から82館に拡大し、3日間の興行収入は127万ドル。ゴールデングローブ賞7部門をはじめ、各映画賞のノミネートを受け、12月22日からは800館超えの拡大公開となる。尖った作風の大人向け映画だが、ホリデーシーズンの思わぬ伏兵となるか。 第18位には、同じくゴールデングローブ賞にノミネートされたジェフリー・ライト主演の風刺コメディ『American Fiction(原題)』が7館で初登場。次の週末には40館に拡大し、映画祭シーズンを通じて段階的に公開規模を大きくする計画だという。第22位には、カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた『The Zone of Interest(原題)』も初登場となった。アウシュヴィッツ強制収容所の所長と家族を描いた実話で、2024年1月の北米拡大公開が予定されている。 ■北米映画興行ランキング(12月15日~12月17日) 1.『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(初登場) 3900万ドル/4203館/累計3900万ドル/1週/ワーナー 2.『ハンガー・ゲーム0』(→前週2位) 580万ドル(-37.6%)/3291館(-374館)/累計1億4523万ドル/5週/ライオンズゲート 3.『君たちはどう生きるか』(↓前週1位) 517万ドル(-60.2%)/2325館(+120館)/累計2314万ドル/2週/GKIDS 4.『ゴジラ-1.0』(↓前週3位) 488万ドル(-43.2%)/2622館(+82館)/累計3425万ドル/3週/Toho International 5.『Trolls Band Together(原題)』(↓前週4位) 400万ドル(-34.3%)/3157館(-294館)/累計8866万ドル/5週/ユニバーサル 6.『ウィッシュ』(→前週6位) 320万ドル(-39.7%)/3100館(-310館)/累計5427万ドル/4週/ディズニー 7.『Christmas With the Chosen: Holy Night(原題)』(初登場) 290万ドル/2059館/累計460万ドル/1週/Fathom Events 8.『ナポレオン』(↓前週7位) 222万ドル(-45.9%)/2601館(-749館)/累計5702万ドル/4週/ソニー 9.『Renaissance: A Film by Beyoncé』(↓前週5位) 200万ドル(-63.5%)/1723館(-819館)/累計3088万ドル/3週/AMC 10.『哀れなるものたち』(↑前週17位) 127万ドル(+92.8%)/82館(+73館)/累計222万ドル/2週/サーチライト (※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは12月18日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります) 参照 https://www.boxofficemojo.com/weekend/2023W50/ https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/timothee-chalamet-wonka-box-office-friday-1235760626/ https://variety.com/2023/film/box-office/box-office-timothee-chalamet-wonka-wins-weekend-1235842643/ https://deadline.com/2023/12/box-office-wonka-1235669099/ https://deadline.com/2023/12/poor-things-american-fiction-zone-of-interest-specialty-indie-film-box-office-1235670848/
稲垣貴俊