不慮の事故から復活 生まれ変わったLEGO BIG MORL
そして、完全復活。1月24日に東京・恵比寿LIQUIDROOMに、自主イベントとしてライブを開催する。苦労に苦労を重ね、ギターを抱えてステージに立ったタナカヒロキは「あんまり覚えてない。人生で一番緊張するライブだった。1年間もライブしなかったのは、人生で初めてで、(ファンや関係者に)『すいません』ってずっと思っていて」、と当時を振り返る。 ドラムのアサカワヒロも「復活の時、4人でステージに立てたこと。(ファンの)待ってました感がすごくて、本当に嬉しかった。後ろでドラムを叩いている時に、ヒロキが見えて、それまで3人で活動していたので、4人に戻れたのがうれしかった」と感無量だったという。 そんなメンバーを勇気づけたのが大阪の盟友・flumpoolだった。同じ大阪出身で、同じスタジオで腕を磨き合い、同じ時期にデビュー。そしてflumpoolは飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を得た。偉大な仲間が、タナカヒロキの復活、LEGO BIG MORLの再スタートを祝い、イベントに参加する。「全国のホールをバンバン回るような奴らなのに、2014年の最初の大事なライブを、自分たちのイベントに出てくれた。(尼川)元気が同級生で、flumpoolはホント、ただの友達なんですが、ダメもとでお願いしてみたら、一緒のステージに立ってくれた。彼らの男気を感じましたし、あいつらのライブは最高でした。すごくかっこよかった」(タナカヒロキ)と、強烈な刺激を受ける。 10月から全国ツアーをはじめ、10月22日には、いよいよ4枚目のアルバム『NEW WORLD』をリリースする。「音楽的にもどうしていこうか、というタイミングでの(タナカヒロキの)事故だった。今回のアルバムは、メチャクチャ変わった。事故前に原点に戻ろうと見つめ直したシングルを出したけど、まったく正反対の音楽に向かうことになった。これがLEGO BIG MORLだ、というものができた」(ヤマモトシンタロウ)。「今回のアルバムができて、『これや!』って思った。核が変わりましたね」(カナタタケヒロ)。「アルバムごとに変わっているところはあるけど、これほどの変化はなかったし、これからもないと思う」(タナカヒロキ)と、まさに“ケガの功名”によって、生まれ変わることができた。 「このアルバムができたから、ツアーにまわれる。いよいよ思いっきり、LEGO BIG MORLを表現していける」(カナタタケヒロ)。メンバー全員で音楽ができなかった苦しい時代を経たLEGO BIG MORL、新しく生まれ変わった音楽をファンに届けていく。