震度5強の時に馳浩知事と災害担当の副知事は不在 知事は「まったく問題ない」 石川県の”有事”の対応は妥当か
6月3日(月)の朝、石川県の珠洲市や輪島市では震度5強を観測する地震がありました。石川県では、その日の昼前に対策本部員会議が開かれました。 【写真を見る】震度5強の時に馳浩知事と災害担当の副知事は不在 知事は「まったく問題ない」 石川県の”有事”の対応は妥当か ただ地震発生時、当日総理官邸を訪れる予定だった馳浩知事は東京にいたため不在、災害担当の西垣淳子副知事も東京にいました。 3日、最初の段階で石川県内で司令塔の役割を担ったのは徳田博副知事でした。 今回、馳知事と西垣副知事が石川にいなかったことについて問われた馳知事は、3日の対策本部員会議後の取材に対し、「まったく問題ない」との認識を示しました。 石川県・馳浩知事「今回の場合には総理官邸との御礼に行くためであったという事情は、まずご理解ください。徳田副知事が当然金沢にいて、すみやかにけさも発災から10分以内に連絡を取り合い、私も総理とも連絡を取り合って、対応の指示をしたところではあります」 徳田副知事が陣頭指揮をとったことで、今回の対応に問題はなかったと馳知事は強調します。 石川県では「危機管理に関する事項」は徳田、西垣両副知事の共管事項とされていますが、危機対策課や消防保安課を含む危機管理監室を担当するのは西垣副知事です。 いわば「じゃない方」のナンバー2が、まっ先に現場で汗をかいた状態ですが、今後もそのケースはありえるオペレーションで臨むとのことです。 石川県・馳浩知事「今後とも、海外出張を含めてさまざまな事案がございますが、(知事と副知事)3人のうち必ず1人は県内にとどまるという態勢の中で対応してまいりますし、そのことをまず報告いたします」 元日に発生した能登半島地震の時も、馳知事と西垣副知事はともに東京にいて不在でした。 結果的に同じように不在となった今回の事態に、北陸学院大学社会学部の若山将実教授(政治学)は、教訓をいかす姿勢に疑問が残るのではないかと指摘します。 北陸学院大学社会学部・若山将実教授「元日の教訓を考えると、それなりの月日がたったとはいえ5か月。5か月の段階ではちょっともう少し予定をずらすなどして考えるべきだったのではないかなと個人的にも思う」