「被爆から3日後に路面電車が走った」 小学生が見て聞いて考えて… “ナガサキ”に届けたい“ヒロシマ”
多くのことを学んだ児童たちが持っているプリントを見せてもらうと、びっしりとメモが書き込まれていました。 児童 「今まで詳しく知らなかった原爆の被害とかを詳しく知れてすごく勉強になりました」 「1つの爆弾で生活が全部変わってしまうこともあるから、今の平和な世界というか、暮らしに感謝していきていくことが大事だなと思いました」 ■自分で見て聞いて・・・小学生が伝えたいこと 1か月後、学校を訪れると、発表の準備に追われる児童たちの姿がありました。 「復興への道のり」や「被爆者の思い」など、チームごとに長崎の5年生に伝えたいテーマを決めました。 児童 「被爆者の思いが1番私たちが伝えたいことなので、それが長崎大学附属小学校の人たちに伝わってくれればいいかなと思います」 さまざまな思いを持って臨む交流。発表までは残り1週間です。 今回の平和学習の目的について広島大学附属小学校・羽島彩加先生は「出来事を通してそこに生きていた人はどんな気持ちだったのかを知っていくことで、次何か自分に大変なことが起きた時や相手が何か悲しいことをしている時に、思いやりが芽生えるのではないか。気持ちに触れることを大切にしていて、それを広められる人になってほしいっていう思いがあります」と話します。 先生 「一番電車で一番知ってほしい情報は何?」 池田春佳さん 「うーん、3日後に復興したこと」 先生 「それって強調できてる?」 池田春佳さん 「できてない」 池田さんチーム 「本当にやばい。重要じゃない内容がいっぱい入っててスムーズに発表できるように、昼休憩を使ってやらないと発表までに間に合わない」 ■ヒロシマ×ナガサキ 平和を学ぶ取り組みの新たな1ページへ・・・ 児童にとっては初めての長崎の児童との交流。楽しみ半分、緊張半分。本番の日がやってきました。 オンラインで繋がっている長崎大学附属小学校の5年生87人に成果をお披露目です。池田さんチームは1番電車が「3日後」に動き出したことをクイズ形式にして強調しました。