鶴居村の醸造所、季節のビール「YUKISHIRO」先行発売
北海道鶴居村茂雪裡のクラフトビール醸造所「BrasserieKnot」(運営・Knot、植竹大海代表取締役)は10日、季節に合わせて販売するシーズナルビールとして「YUKISHIRO」の先行発売を直売所で始めた。小麦をたっぷり使用した「ヴァイツェン」で、小麦による柔らかな口当たりと、バナナやクローブのような酵母の香りが特徴的だ。 埼玉県出身の植竹代表が醸造家としての道を歩むきっかけとなったのが、専門学生時代の2007年に醸造所のイベントで飲んだヴァイツェンだった。そのおいしさに感激し、その醸造所に就職した。 日本の地ビール創生期の約30年前はヴァイツェンが多く作られていたが、現在はホップを多く入れた物が主流。ホップをあまり使わないヴァイツェンは生産量が減っていった。植竹代表は「思い入れのあるヴァイツェンを、今一度いろいろな方に飲んでほしい」と今回約4000㍑仕込んだ。 川に流れ込む雪解け水「雪代」と白く濁った色合いが似ていることから「YUKISHIRO」と命名した。価格は1缶350㍉㍑700円、直売所での量り売りは1㍑1300円。道の駅や土産店などでの一般販売は22日以降から始まり、なくなり次第終売する。
釧路新聞