地産オリーブの葉を商品化 富山県砺波市の会社が粉末状食品、免疫力アップに期待
砺波産オリーブの特産化を目指す「オリーブ楽園となみ」(富山県砺波市柳瀬)は、農園で栽培しているオリーブの葉で初めての商品となる「オリーブリーフパウダー」を考案した。粉末状の食品で、飲料や料理に入れて使う。抗酸化力が高いポリフェノールを多く含み、免疫力を高める効果が期待できるという。 オリーブ楽園となみは2020年に設立し、翌年からオリーブを栽培している。石黒英悦(ひでき)社長(81)は以前からポリフェノールが含まれるオリーブの葉に目を付けており、今年1月に商品開発に着手。乾燥させた剪定(せんてい)枝から手摘みした葉を機械で細かくし、粉末の大きさなどを調整しながら約3カ月かけて商品化にこぎ着けた。 オリーブリーフパウダーは、抹茶とほうじ茶を合わせたようなほろ苦い味わいだ。畑そばの直売所カフェ「オリーブハウス」で取り扱っている。 県農林水産総合技術センターの食品研究所によると、同商品にはポリフェノールが100グラム当たり6・3グラム含まれ、エゴマの葉やブルーベリーよりも多い。含有量は栽培環境や乾燥時間によって変化する。
石黒社長はコップ1杯の水に対して小さじ半分が適量とし「多くの人の健康づくりに役立ててもらえたらうれしい」と話した。