大橋マキ(47)「植物療法を学ぶ」フジテレビを辞め渡英 帰国後に起きた「奇跡的な体験」
超人気職種といわれたアナウンサー職を辞して、アロマセラピーを学んだ大橋マキさん。世間がイメージするアロマとは違う、医療に関わる立場に身を置くことになります。(全5回中の3回) 【画像】ここが大橋さんの第二の故郷!イギリス・サリー州でのハツラツとした様子(全18枚)
■「わからないことだらけ」アロマを学ぶためにくらいついた日々 ── 2001年にフジテレビを退職した後、植物療法を学ぶためにイギリスへ留学されました。 大橋さん:当時、日本では「癒やし」ブームが到来し、アロマセラピーといえば、どこかパステルカラーのようなイメージでした。
しかし、アロマの本場・フランスやイギリス、ドイツなどでは、医学を補う補完医療や代替医療、さらに、統合医療の現場でもアロマが取り入れられていました。 ヨーロッパは、ハーブの歴史も長く、人々にとってアロマは身近な存在。さまざまな心理療法、さらには宗教まで包括し、「心と体を統合的に扱って健康をつくりあげていく」文化が根づいています。 たとえば風邪をひいたとき、いろいろな治療の選択肢があって、アロマセラピーもそのひとつ。日本とはずいぶん環境が違っていました。
アロマは、フィジカルとメンタルの両輪からケアしていけるものだと感じていました。実際にどんなふうに使われているのかをこの目で見たい、もっと知りたいという強い気持ちがあり、そのためには本場で学ぶ必要があると考えたんです。 ── イギリスではどんな生活を? 大橋さん:アロマに関する学校へ通って植物療法を学んだのち、アロマセラピストの資格を取得しました。じつは、本来1年ほどかかるプログラムだったのですが、渡英直前に婚約していたこともあり、履修に必要な2つのコースを同時に受講し、半年間で集中的に学ぶことにしたんです。
授業の内容は解剖生理学や病理学、化学など専門的なものが多く、日本語でも難しいのに、慣れない英語での学びはかなり大変でした。授業中は一番前に座り、意味がわからない用語があると、とりあえずカタカナでノートに走り書きして、休憩時間に先生をつかまえて聞くようにしていました。 カレッジで学びながら、現地で発行されている日本人向けタブロイド紙で、統合医療をテーマに連載記事も書いていました。