あいみょんが選んだ白鳥ボートに乗りたい 新曲「あのね」MVロケ地のレトロな街にファン続々
レトロな街に「聖地巡礼」
シンガー・ソングライターあいみょんさんの15枚目のシングル「あのね」のショートムービーが長野県諏訪市や富士見町で撮影され、地元で話題になっている。ユーチューブで公開されており、早速「聖地巡礼」としてロケ地を訪れるファンもいるといい、関係者たちはその影響の大きさに驚いている。 【写真】富士見駅近くの路上でポーズを取るあいみょんさん
舞台は諏訪湖や諏訪市、富士見町
「あのね」は12月6日発売で、映画「窓ぎわのトットちゃん」(12月8日公開)の主題歌。ショートムービーは11月1日から公開されている。諏訪湖をはじめ、諏訪市街地、富士見町のJR富士見駅前周辺などで撮影された。
足こぎボート貸した会社「まさか訪れるとは」
諏訪湖でカヤックツアーなどを提供する「アクティビティベースコグー」(諏訪市)では、白鳥の形をした足こぎボートを貸し出した。10月中旬、スタッフら約20人とともにあいみょんさんが訪れた。事前に連絡のあった映像制作会社から詳細は聞いておらず、コグーの小山友旗さん(27)は「まさかあいみょんさんが訪れるとは思っていなかった」と驚く。
撮影用に比較的新しいボートを用意していたが、あいみょんさんは少し古いボートを選んだ。風が強く吹いていたが、撮影が始まると湖面も穏やかになったという。
コグーにはショートムービーが公開された翌日から早速ファンが訪れ、小山さんは「あいみょんさんが乗ったボートに乗りたがる人たちも多く、うれしい」と明かす。
レトロな昭和の喫茶店でも撮影
諏訪市のJR上諏訪駅近くの喫茶店「トミー」はショートムービーの冒頭や終わりに登場する。1967(昭和42)年開業で、今年56年目となる老舗喫茶だ。撮影は喫茶店の2階を使用。店主の渡辺富保さん(80)は「いろいろ直さないといけない箇所もある古い店なのに撮影で使うなんて。レトロといったら聞こえはいいけどね」と笑う。
混むと困るけど…「新たなお客さん来てくれてありがたい」
パフェやワッフルなどが名物だが、あいみょんさんが頼んだレモンスカッシュ(税込み550円)の人気が急上昇。「一人でやっている店だから混みすぎると困っちゃう」としつつも「あいみょんちゃんのおかげで、新たなお客さんも来てくれるのがありがたい」。
ロケバスから出てきたのは…
富士見駅前駐車場を月1回程度利用するという山梨県北杜市の土屋麻理さん(54)は、町内の友人からショートムービーを教えてもらった。「たまに使う駐車場が出てきたので驚いた。のどかできれいな駅前なのでゆったりとした曲調にも合ったのでは」。同駐車場近くの商店「大丸屋」の小林美津子さんは「ロケバスが駅前に止まっていたのは見たが、まさかあいみょんさんとは思わずびっくり」と話していた。