杉良太郎が「ダンスと健康」テーマのイベント開催 高齢者ダンスチーム普及を推進、プロダンサーMaasaが150人の参加者に指導
厚労省健康行政特別参与の歌手で俳優、杉良太郎(79)が25日、宮崎・都城市で「ダンスと健康」をテーマにしたイベントを開催した。杉は高齢者のダンスチームの普及で運動習慣の定着を願い、「120歳まで生きる覚悟を持ってほしい」とあいさつ。この日はプロダンサー、Maasa(マーサ、36)が約150人の参加者にダンス指導した。 【写真】宮崎県庁で肝炎の早期検査などについて意見交換をした杉良太郎と河野知事 7月26日開幕のパリ五輪ではブレイキン(ブレイクダンス)が五輪競技に初採用。杉が世界規模で注目を集めるダンスで心身の健康を願った。 イベントでは平均年齢71歳のヒップホップダンスチーム、JBRevolution大分が軽快なステップで日々の練習成果を披露。米国を拠点にジャスティン・ビーバー(30)らと共演歴があるMaasaは、高齢者を含む約150人にダンスレッスンをした。 これまで杉主催のダンス教室に参加しており、「ダンスはパーフェクトでなくてもいい」と伝えると、笑顔の参加者は体をより大きく動かした。 杉は2012年から肝炎の早期検査など呼び掛ける厚労省「知って、肝炎プロジェクト」の活動を続け、20年に健康意識の向上を図る健康行政特別参与に就任。高齢化社会で65歳以上のヒップホップダンスチーム作りを推進している。 ダンスチームでは「会話と運動をしながら人に見られることで若返り効果もある」と強調。今年は芸能生活60周年で「あと2カ月(8月14日の誕生日)で80歳です」と報告すると、会場からは「え~っ」と若々しさに驚きの声があがった。 若さの秘訣は「まだ30歳くらいの気持ちでいる」と説明。さらに進む高齢化社会では「『自分は年だから』という思い込みは危険。100歳まで働く時代が来る」と大胆に予測し「120歳まで生きる覚悟を持って、自分の健康は自分で守ってほしい」と参加者を鼓舞するように力説した。(山内倫貴) ★肝炎検査を呼び掛け この日は全国展開する厚労省「知って、肝炎プロジェクト」の活動で宮崎県庁を訪問し、河野俊嗣知事(59)らと意見交換。報道陣の取材にも応じ、自覚症状のない肝臓について「じわじわ悪くなるのが怖い」と肝炎の早期検査を呼び掛けた。近年はアルコール性肝炎も増加傾向にあると指摘し、「お酒はたしなむ程度で」と〝飲みすぎ注意〟を強調。不規則な生活の報道陣にも「検査は受けた?」と確認していた。