ファーストリテイリング柳井正会長兼社長「広島で大成功、成長の元に」 ユニクロ40周年インタビュー
カジュアル衣料品店「ユニクロ」の1号店を1984年に広島市中区に出店して今年で40周年の節目を迎えたファーストリテイリング(ファストリ、山口市)の柳井正会長兼社長(75)が、中国新聞のインタビューに応じた。国際的な衣料ブランド展開の出発点となった広島市について「ここで大成功して成長の元となった。感謝している」と述べた。 【写真特集】ヒット商品で振り返るユニクロ40年 フリース・ヒートテック・ウルトラライトダウン… 一方で、広島市という市場の可能性について「当時、(ファストリの前身の小郡商事の本社があった)宇部市の近くで大都市と言えば広島市だった。でも今の広島市は普通の都市になったような感じがある」と指摘。魅力を高めるためには、新たな産業創出などの変革をする必要性があると提起した。 ファストリは98年に本社を宇部市から山口市に移している。柳井氏は、本社を置く山口県で地域貢献を進めていく意向を示した。 ユニクロの海外展開が軌道に乗り始めた2005年当時に3800億円余りだった売り上げは、24年8月期には3兆円を超す見通し。将来的に10兆円の達成を掲げている柳井氏は「アジア、欧米の各国で売り上げナンバーワンを目指す」とその道筋を示した。
中国新聞社