G3制した弟に刺激受ける33歳競輪選手「嬉しい反面むちゃくちゃ悔しい! G1、G2は自分が先に」/寛仁親王牌
弥彦競輪「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)」が17日に開幕。2Rの一次予選を走った佐々木龍(33歳・神奈川=109期)に話を聞いた。 2R一次予選は前を任せた渡邉雄太が行けずと見るや2角からスイッチし、巧みなコース取りで2着に強襲した。2センターから4角は松本貴治を弾き、中コースをキープする絶妙な判断は、弥彦特有の直線の長さも味方し大いに冴えた。「打鐘前、松本君が踏ませながら中部を出したところでペースが上がってきつかったけど、雄太君が攻めてくれたおかげです」と渡邉を称えた。 「コースを見極められた。うまく踏めたと思う」と力のこもったプレーで2着までしか勝ち上がれない二次予選Aへの切符を手にした。奮起するモチベーションが佐々木にはある。それは弟・佐々木眞也(30歳・神奈川=117期)の存在だ。眞也は9月青森G3「開設74周年記念 みちのく記念善知鳥杯争奪戦」で初のG3制覇を達成し、先日の川崎G3「大阪・関西万博協賛競輪」決勝では南関4車の先頭で風を切り福田知也と和田真久留のワンツーに貢献するなど、近況充実著しい。 「兄弟だし同じ練習グループだからもちろん活躍は嬉しいです。その反面、悔しい! って思いもむちゃくちゃある。G3は弟が先だけど、G1、G2は自分が先に獲りたいですね」 ライバルでもある弟の活躍が大いに刺激となっている。(netkeirin特派員)