「1時間に100ミリ」ってどれくらいの雨? / 雨の降り方と災害の危険度
「特別警報」と「記録的短時間大雨情報」
山口・島根豪雨は、気象庁が8月30日から運用開始する予定の「特別警報」の対象になるほどの大雨でした。特別警報とは「数十年に一度」レベルの大雨や暴風などが予想される場合に発令されるものです。特別警報ほどではなくとも、「猛烈な雨」が観測された場合には「記録的短時間大雨情報」が発表されることがあります。これは数年に一度程度しか発生しないような大雨を観測した場合に発令されるもので、該当地域で災害の発生につながる事態が生まれていることを意味します。 ちなみに、山口・島根豪雨で降った143ミリという雨量は、1時間あたりとしては全国で歴代11番目の降水量になります。歴代1位は153ミリで、千葉県香取市(1999年10月)と長崎県長崎市の長浦岳(1982年7月)で観測されています。
■キーワード:降水量(こうすいりょう) 降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の「水の深さ」で、単位は「ミリ」で表す。「1時間に100ミリの雨」は、屋根や道路などあらゆる所に雨が1時間で10センチ溜まる、ということになる。