【ニューヒーロー列伝】長谷川晴哉
平和島の女神がほほ笑んだ。18日に終了したボートレース平和島で、長谷川晴哉がデビュー初優勝を達成。2021年11月の初出走(桐生)以来、2年5カ月で頂点に立った。 「出口の足は良かったし、落ち着いては回れました。でも、まさかですね」 絶好枠の秦英悟が先マイを果たしたが、フライング。決まり手は繰り上がりとはいえ、昨年6月の当地(6着)以来、2度目のファイナルでチャンスをモノにした。 レース後は同期に抱えられて水面にドボン。「背中から投げ込まれたので背中が痛いです」と振り返りながらも、「同期が多い中で初優勝ができてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。 着実にステップアップしている。24年後期適用勝率(昨年11月~)では5点台中盤をマーク。初のA2級昇格が視界に入った。 「点数は取れるようになってきたのでちょっとずつは上達、成長はできている。最近はエンジンを出せるようになってきた。ペラが当たってきて、行き足や伸びが仕上がってくれる」 仕上げの精度が上がって1着が増え、6着の回数が減少。「道中も着をキープできるようになった」と手応えをつかんでいる。 「これからももっともっと上達して、群馬の偉大な先輩たちを越えられるように精進していきたい。そのためにはターンスピードを磨いていきたい」 レースセンスは非凡な24歳。群馬支部のトップレーサーへ成長する日もそう遠くないはずだ。(渡辺寿輔) =次回は5月10日に掲載 ■長谷川晴哉(はせがわ・せいや) 2000(平成12)年3月14日生まれ、24歳。群馬県出身、群馬支部。21年9月に129期生として選手登録。現在は尼崎一般戦に出走中。173センチ、54キロ。血液型A。