亡くなったメスに寄り添い、うっすらと涙を浮かべるオスコアラ。団体スタッフも『胸が詰まる』とコメント

オーストラリアのコアラ保護団体『KOALA RESCUE Inc』がSNSに投稿したある動画に世界中が泣いた――。 【感動の声が続出！】"愛"が拡散…！　オスコアラの一途な行動で世界中が泣いた「感動の瞬間」 ２月下旬、オーストラリア南部のアデレード・ヒルズで「一組のコアラを発見した」と団体のもとに通報があった。スタッフが駆け付けた時にはすでにメスコアラは亡くなっており、オスコアラがその亡骸(なきがら)に寄り添っている状態だったという。 そして次の瞬間、オスコアラは彼女の死を嘆くかのように、メスコアラを見つめ、空を見上げた後、亡骸を愛(いと)おしそうに抱き締めたのだ。「クゥ」と小さな鳴き声を発し、その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいるようにも見える。 救助に向かった団体に現場の様子を問い合わせると次のような回答が届いた。 「基本的にコアラは単独行動でつがいにならないため、この行動は実に珍しい。亡くなったコアラの回収にはいつも胸が痛むが、悲しみに暮れるオスコアラの姿を目にし、とても辛かった」 オーストラリアでは’19年～’20年にかけて、過去最大規模の森林火災――通称『ブラック・サマー』の発生により、約４万匹のコアラが死亡。現在も複数の州で絶滅危機に晒(さら)されている。 この投稿には約１万３０００件のコメントが寄せられ、『安らかに……』『動物も人間と同じように感情を持っている』『オスコアラが再び幸せになれますように』など、感激の声が続出した。 涙を浮かべ、メスの死を弔(とむら)う純粋な行動は、多くの人々に感動を与えた。 『FRIDAY』2024年3月22日号より