松川町で品川との交流事業がスタート 2泊3日で町の暮らしを伝える【長野県】
長野県松川町が国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用して本年度から3年間の計画で展開する「リニアでつながる地域と都市部のヒト・コト・モノ交流計画」で14~16日、東京都品川区に在住する若者ら5人が松川町を訪れ、町民との交流や農業体験などを通じ、町の環境や暮らしに対する関心を深めた。 若者と若者の夢を応援する人らでつくる同町の「マツカワたがやすかいぎ」と、旧東海道の宿場町北品川で、宿泊施設の運営や観光コンテンツの開発などを手掛ける「宿場ジャパン」が窓口となり、5人ずつ交流事業への参加者を募集。計10人のメンバーが互いの地域を訪れ、都市と地方で異なる生活や文化、環境などに触れながら交流を深めていく。事業を通じて広がる視野や生まれるつながりを生かし、参加者一人一人が夢の実現を目指す。 初の交流会となった今回は「松川町の暮らしの一端に触れる」がテーマ。10人は、稲刈りや里山整備作業を地元住民らと一緒に体験したり、町内で収穫した農作物を味わったりした。交流の振り返りで品川の参加者からは、「人も暮らしぶりも『やさしさ』そのものだった。一般的な観光では触れられない、町の暮らしを知る良い機会になった」、「地域(品川)について知っているつもりでいたが、神社にまつわる言い伝えを教えてくれた松川の子どもたちに、自分が知らない品川がたくさんあることを気付かせてもらった」などの感想が聞かれた。 「マツカワたがやすかいぎ」の北原太志郎さんは「町で暮らす人たちが何を大切にしているのかに触れ、自分自身を見つめ直す機会になったと思う。交流を通じて生まれたコミュニティーを生かし、参加者一人一人の夢の実現に向けた具体的アクションを起こしていきたい」と話していた。 11月1~3日には松川のメンバーが品川を訪れる。