インスタフォロワーは40万人、海外からも熱い視線「料理をするくま」その絶大な癒やし効果
詳しいレシピは投稿していないにもかかわらず、再現したという声も多く、写真をストーリーズにアップする人や、「作りました」とメッセージが来ることもある。もともとママさんは、「料理を作ってほしい」と願って始めたわけではなく、詳しいレシピを載せていないので、「あの情報だけでできたんや」と驚くという。 ママさん自身は、外食でおいしいモノに出会うと自宅で真似をして作ったりするのでその際に「やっぱり私は料理が好きだな」と思うそうだ。家族で料理するのはママさんだけなので、めんどくさくなれば総菜も買う。
雨で総菜を買いに行くことすら面倒な日は、しぶしぶあり合わせで作り始めるが、なぜかそういう日ほど、「2品3品4品と、あれも作れる、これも作れる、と勝手に体が動いて手が込んだ料理を作っているときもあります」。 子どもの頃からレシピを見たり料理をするのが好きで、おいしそうと思ったものは作ってみたし、得意料理がロールキャベツだったというから、かなりの料理好きではないだろうか。 ■時短ではなく、手間をかけた料理が多い
昨今は、時短レシピが一般化し、できるだけ手を掛けず素早く作れることをうたうレシピ本も多いが、くまくんの本は、包んで巻く、丸める、といったひと手間かかるレシピも多い。手の込んだ料理は、食べるほうも楽しみが増し、よりおいしく感じられる場合がある。 作るほうも、気持ちと時間に余裕があれば、ひと手間の「遊び」は楽しいかもしれない。もしかすると、ママさん自身が感じている料理の楽しさがくまくんの動画に表れ、見ている人が癒やされるのかもしれない。
ママさんは、撮影の技術を上げ、より凝るようになったこともあり、1品撮影するのに4~5時間かかる。おいしさを表現するため、湯気を出すのにカセットコンロの火力を上げる、息を吹きかけるなどする。せん切りなど一部の作業以外はほぼ、くまくんの動きに合わせ、テーブルで実際に作業している。 そんな大変な作業を、子どもたちは温かく見守っているようだ。娘は「これ、お昼にくまが作ってたやつやん!」と言いながら食事する、「かわいく撮れているね」と褒めるなどする。撮影技術に辛口の批評をしていた息子も最近は、「うまくなったやん」と言うようになった。