打者・大谷翔平とイチローを比較「誰が見ても対極だが…」2人の打撃論から判明した“全く別の凄み”…シーズン200安打も“現実的な理由”
三冠王への夢が膨らんでいる。 6月を終え、打率.316、26本塁打の成績はナ・リーグ打撃2冠王に位置している。62打点はフィリーズのアレク・ボームを追うこと6点差の3位。日本人初の偉業に向け期待は高まるばかりだ。 【筋肉写真】「大谷さんの肉体美…Tシャツはち切れそう…」ムキムキすぎる腕と胸板! バスケ代表時代の超カッコいい真美子さん、ベッツ・由伸と親愛ハグや“仲間にツンツン”など【ショウヘイの愛される日々】も全部見る。 その一方で大谷は85試合を消化し102安打を放っている。シーズン162試合で計算すれば194安打。199安打ペースだった6月22日までの勢いからすればややペースダウンを強いられているが、自身初の200安打さえも視界に入る。 「200安打」――。 日本人選手にとってこの大台は、これまではイチローのみが許された領域だった。しかも、彼は2001年のデビューから10年連続で200安打を達成した。この記録はメジャーの歴史において、彼しか成し遂げていない偉大なる金字塔だ。 その「200安打」に大谷が初めて近づこうとしている。誰が見ても打者としてのタイプは両極にあるふたり。その打撃アプローチに共通項はあるのか。世界屈指の安打製造機とパワーヒッターの言葉を元に考えてみた。
イチローの打撃論「4000のヒットを打つには…」
イチローの打撃を紐解く上で印象的な言葉がいくつかある。日米通算4000安打を放った13年8月21日、ピンストライプのユニフォームを身に纏った彼はこんなことを言った。 「4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしているんですね。それと常に向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたら、そこじゃないかなというふうに思いますね」 マーリンズ時代の16年8月7日、コロラドでメジャー通算3000安打を達成した際にはこんなことも言った。 「ただバットを振って……、走ること、投げること、すべてがそうですけれども、ただそれをして3000本はおそらく無理だと思いますね。瞬間的に成果を出すことはそれでも出来る可能性はありますけども、それなりに長い時間、数字を残そうと思えば、当然脳みそを使わなくてはいけない。まぁ、使いすぎて疲れたり、考えていない人にあっさりやられることもたくさんあるんですけど(苦笑)、でも、自分なりに説明はできるプレーをしたというのは僕の根底にありますから。それを見ている人に感じていただけるなら、とても幸せですね」
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