富山発「三光合成」、自動車向け樹脂部品拡大へ攻めの手
黒田健宗(くろだ・けんそう)/1948年富山県生まれ。金沢工業大学工学部卒。72年当社入社。営業部門が長く、87年からは欧州駐在も経験。取締役等を経て2008年、第7代社長に就任。創業家以外で初のプロパー出身社長(写真:記者撮影)
工業用樹脂部品大手の三光合成(7888)が好調だ。今2023年5月期は国内外で受注が増加しており、国内で車載用、インドでエアコンなど家電用が伸びている。原材料高を受注・生産増で吸収し、売上高680億円(前期比10.1%増)、営業利益28億円(同10.1%増)の見通し。売上高は前2022年5月期(656億6100万円)に続き過去最高、営業利益も2018年5月期(28億4400万円)以来の過去最高益更新が視野に入る。受注増に対応し、インドなどでの積極的な設備投資も目を引く。当社は1944年9月に設立され、2025年5月期には設立80年を迎える。「ものづくり」の伝統が根強い富山県発祥で、現在も本社・富山工場を置く。が、国内の成形品8工場、金型2工場、営業所5カ所に加え、海外ではアジア、欧米12カ国・18現地法人を展開する隠れたグローバル企業でもある。足元の収益動向や設備投資、中長期的な展望について、黒田健宗社長に話を聞いた。
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小手川 司