寺地拳四朗、ユーリ阿久井、オラスクアガ…IBF世界フライ級王者アンヘル・アヤラが統一戦に興味
プロボクシングIBF世界フライ級王者アンヘル・アヤラ・ランディサバル(24=メキシコ)が12日、大阪市内で取材に応じ、同じフライ級のWBC王者・寺地拳四朗(BMB)、WBA王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、WBO王者アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)との統一戦へ大いに興味を示した。 「いずれは寺地拳四朗、ユーリ阿久井、オラスクアガと統一戦ができたら、と思う。世界タイトルを一つ獲っても(タイトル認定団体が)他に3つある。4つ全て獲ってこそ世界チャンピオンだ」 さらに自身を除く世界王者3人のうち、誰が強いと思うかという質問に「寺地拳四朗。強いというより自分と、かみ合わないかもしれない」とWBC王者が最大の強敵という認識を示した。 自身は8月に決定戦で王座を獲得した。次は指名試合となるのが通例。しかし、その指名挑戦者がまだ決まっていないため、12月に選択試合でフィリピン選手との対戦プランが浮上しているという。「指名試合か、統一戦をやりたい。個人的には、誰とでもやる。ノーとは言わない。ボクシング人生の質を高めていきたい」と闘志がたぎる相手との試合を望む。 2019年にプロデビューし、戦績18戦全勝(8KO)、身長1メートル70の右ボクサーファイター。本人によると、アマチュア戦績は「約250戦で10敗ぐらい」。メキシコで実施されている、10代アマ選手の登竜門「ゴールデングローブ」で優勝経験もあるという。五輪出場を志した時期があったものの「資金面などで」あきらめざるを得ずプロ転向した。 現在、プロ3戦目へ向けて猛練習を積む森脇龍星(20=KWORLD3)のスパーリングパートナーとして来日中。滞在期間は残り10日ほど。「日本人ボクサーの感覚も勉強になる。何かを学ぼうと常に周囲の選手のことも私は見ている。森脇のスピードはマネできないね」と強くなるために、あらゆる場面で貪欲に何かを吸収しようと努めている。