資産運用を始める前に要チェック!何のためにお金を貯めたいのか
NISAやiDeCoを始めるとき、「何のためにお金を貯めたいか考えることが重要」とファイナンシャルプランナーのfumicoさんは著書『NISA&iDeCoはじめます! ファイナンシャルプランナーが教える正しいお金との向き合い方』(KADOKAWA)で主張しています。一体どういうことでしょうか? この理由を、fumicoさんと投資が気になっている新名彩さん、井出好海さんの2人との会話形式で紹介します。
人生の3大費用を考える
井出さん「みんなは何のためにお金を貯めたいのかなぁ」 fumicoさん「一般的に、『人生の3大費用』は ・子どもの教育費 ・住宅購入費 ・老後の生活費 と言われています」 井出さん「うーん、どれもお金が掛かりそう……」 新名さん「とりあえず、老後の生活費は早めに準備しておきたいですね」 fumicoさん「『老後の生活費』という目的なら、第1候補はiDeCoになります」 新名さん「税金の優遇が大きいし、老後資金の準備にしか使えな いからですね!」 井出さん「教育費や住宅購入費のためなら……?」 fumicoさん「その場合は、いくらiDeCoの税制優遇が大きいといっても、iDeCoでは不適切です」 井出さん「60歳まで引き出せないから、間に合わないですもんね」 新名さん「じゃあ教育費や住宅購入費のためにはNISA一択ってことですね!」 fumicoさん「必ずしもそうとは限りませんが、有力候補にはなりますね」 井出さん「『そうとは限らない』というのは……?」 fumicoさん「さっきお話ししたように、数年先に使うことが確実なお金の場合、投資で準備するとマイナスになる可能性もありますよね。そういう場合は、iDeCoでもNISAでもなく、預貯金や債券なども選択肢になります。『NISAと個人向け国債』など複数の運用方法を組み合わせて準備することもできます」
ライフプランづくりがカギになる
新名さん「NISAじゃなきゃいけないのかと思ってました」 fumicoさん「そういうわけではありません。それに、目標は小さいものでも構いませんよ」 井出さん「豪華な海外旅行とか!? 」 fumicoさん「海外旅行でもいいですし、10年後に車の買い替えとか、35歳で資格取得のための勉強とか」 井出さん「意外と身近な目標でもいいんだ……」 新名さん「それぞれの目標の時期や必要となる金額に合わせて、運用方法を考えるということですね」 fumicoさん「そうです。まずは、『何のためにお金を貯めたいか?』をはっきりさせることが大事ですね」 新名さん「それで、ライフプランづくりがカギになるってことか……」 fumico ファイナンシャル プランナー
FP fumico