マー君初勝利もNYメディアは辛口評価「まだ24億円エースの投球ではない」
だが、一回にすぐカストロの2ランで同点に追いついてもらい、二回には、ロマインの1号ソロで勝ち越し点を援護してもらうと、その後は、降板のイニングまで田中は、うまく修正して立ち直った。 同紙は「田中は三回の終わりから六回の終わりまでは10連続でアウトを取った。しかし、七回のアンラッキーなトラブル(シフトの逆をつかれた内野安打)で、この日の投球を終えた」と伝え、ジラルディ監督の「三回から彼の投球が始まったのなら、今日は本当にいい球を投げていたと思う」という談話を紹介した。 ニューヨークポスト紙は「田中がようやく上向き、ヤンキースは5連勝」という見出しで報じたが、「エースのようには見えなかったが、今季3度目の先発で、ヤンキースは彼の先発した日に初めて勝った」と、こちらも、その内容に皮肉を込めた。 「驚くべきことではないが、田中も満足していない。田中とヤンキースは勝つことができたが、彼は七回にはブルペンの助けによって1点差の場面を脱出した」と、ブルペンの援護があったことを書き加えた。 開幕戦のレイズ戦では7失点、第2試合目の先発となったオリオールズ戦でも6死四球と荒れて勝ち投手になれなかった田中は、この日、中盤以降、フォームを修正させ、落ちの悪かったスプリットをうまく操ったが、完璧とは言えないピッチング内容だった。修正力は評価されてしかるべきだが、辛口のニューヨークメディアからしてみれば、エールとしては、まだまだ物足りない内容だったようである。