【インタビュー】元主将カンナヴァーロが語る“多神教”時代のナポリ…「ハムシクは天才。カバーニにとって試合は散歩。ラベッシは情熱的」イブラと兄の都市伝説にも言及 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】バロンドール受賞者のファビオ・カンナヴァーロ氏を兄に持つ元ナポリ主将のパオロ・カンナヴァーロ氏が、セリエA第29節のビッグマッチ、インテル対ナポリ戦を前に『DAZN(ダゾーン)イタリア』のインタビューで語ってくれた。 【動画】ナポリ×トリノ|ハイライト
ナポリの下部組織出身で現役時代はパルマやサッスオーロでもプレーしたパオロ・カンナヴァーロ氏。引退後は指導者に転身し、兄ファビオ・カンナヴァーロ氏の下、ベネヴェントや広州恒大でアシスタントコーチを務めた。そんなカンナヴァーロ氏が『ダゾーン・イタリア』の特番「Un'altra storia」に出演し、イタリアの名物司会者ピエルルイジ・パルド氏のインタビューを受けた。 まずパルド氏から「ナポリと聞いて最初に思い浮かぶことは?」と問われると、元ナポリ主将が語り出した。 「情熱だよ。この街において、ナポリっ子たちはやることすべてに情熱を傾けるんだ。音楽、映画、演劇、カルチョ、料理に至るまでね。ナポリを表す最適な言葉は情熱だと思う。過去の偉人達も常にこの際立った情熱を仕事に傾けてきた。僕はナポリ出身だけど、ある日、イスキア島から船でナポリに戻ってきた時、なぜみんながナポリに恋するのか分かった。あれは唯一無二の印象的な眺めなんだ。見るたびに魅力的な風景だ」 「ナポリっ子にとって、ナポリのユニフォームを身にまとうことは、責任感を伴うと同時に喜びでもある。私自身は、毎回ユニフォームに袖を通すたびに、まるで初めての時のような感動を覚えていた。それに私はスタジアムのすぐそばで育ったんだ。スタジアムから300メートルの場所にある小さなサッカーコートでゴールを挙げている少年を想像して欲しい。当時の私は『あのスタジアムでゴールを決めたい。プレーしたい』と思っていたんだ」 「それからナポリの選手としてプレーし、キャプテンマークを巻くのが現実になった。当然、強い責任感を背負うことになるが、大きな満足感があった。子どもの頃からの夢であり、夢を実現できた自分は幸運であると感じていたよ」