「ここまでやるなんてマジですごい!」 山に放置のスカイライン“奇跡のビフォーアフター”に圧倒
「壊れた本当の根本を探って、内部部品1個を取り替えてあげれば直ります」
今後の目標は「とにかくお客さんに満足してもらうことですね! やっぱり褒められたいので(笑)。誰がどう見てもスクラップだった車が、公道で一般車にまぎれて“ごく普通のクルマ”としてよみがえってくれたら自分は満足です。誰かの日常の一コマになれるのってすごく幸せなことだと思うので!」。聞いているこちらがうれしくなる。 旧車ブームの裏で、修理・管理の難しさは課題としてのしかかる。愛着のある古いクルマをいつまでも大事に残したい――。愛好家の切なる願いだ。 Naaaoさんは、修理のエキスパートとして熱い思いを持っている。 「今は簡単に物が手に入る時代ですが、何でもかんでも買ってしまうとお金が追いつきません。今あるものをどうにかして直す気持ちが大事です。 特に古いクルマは電装関係が壊れますが、大体が内部のハンダやモーターコイル等の不調です。所詮工業製品なので、使われている内部部品については、規格に適合するパーツが必ず世の中に存在します! メーカーでASSY(ユニット丸ごと)が出ないからと言って諦めず、壊れた本当の根本を探って、内部部品1個を取り替えてあげれば直ります。それをせずに捨てるなんてもったいない!」 今回のスカイライン復活についても、諦めない心が重要であることを強調。「今回もシートなど内装部品はネットオークションでそろえれば簡易清掃で終わるので、そんなに手間はかかりません。でも掃除さえすれば使える物を捨てるのはもったいない! 自分が清掃で終わらせた分、誰か違う人に内装部品が行き渡り、また1台どこかでスカイラインが生き続けられることになります。古いクルマだからこそ、他の誰かのために今ある物を大事にしてあげてください」と結んだ。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム