筑波大 希望胸に新たな一歩 茨城・つくば
筑波大の入学式が5日、茨城県つくば市天王台の同大講堂で開かれた。学群2217人、大学院2511人、理療科教員養成施設7人の計4735人が、期待を胸に新たな一歩を踏み出した。 式典の冒頭、同大管弦楽団がワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲を演奏し、新入生を歓迎した。式辞で永田恭介学長は「専門分野にとらわれずに学びの幅を広げ、社会に出てから責任ある考え方に基づいて行動できる力を身に付けてほしい」と期待。「人と地球の未来を切り開く先導者となるための努力を鼓舞したい」と力を込めた。最後は同大混声合唱団が学生歌「常陸野の」を歌い、締めくくった。 式典の終了後、学生組織の代表を務める在校生らがあいさつ。「過去に努力してきた自分に見合うような過ごし方をし、やりたいことを見つけてほしい」とアドバイスした。 比較文化学類に入学した、東京都出身の氏家百音さん(18)は「高校では専門的にできなかった哲学や倫理学を学んだり、サークルに入ったりすることが楽しみ」と話した。友人の渋川桃寧さん(18)は「日本文化について学びたい。文化祭なども楽しみ」と笑顔を見せた。
茨城新聞社