山下幸輝、「君花」の8LOOMメンバーら共演者に“仲良くなったからこそ嫉妬”
ドラマ「君の花になる」(2022年、TBS系)など話題作に出演する俳優・山下幸輝が「山下幸輝2024年カレンダー『1 Week Challenge』」を11月1日に発売。自身2作目となるカレンダーの裏話から、俳優としての仕事について話を聞き、山下の素顔に迫った。 【写真】山下幸輝、透明感爆発の横顔ショット ■好きなことに対してはストイックなのかも ――今回のカレンダーには「1 week challege」というタイトルが付けられています。2023年のカレンダーは「毎日がエブリデイ」というタイトルでしたが、それぞれどのような思いで付けたのでしょうか? 学生の頃に「毎日がエブリディ」と言っている子がいて。それを思い出して、どういう意味なんだろうと思って調べてみたら「同じような毎日でも1日1日がキラキラ輝く大切な日だ」という意味だったんです。それを見て、まさに1日1日を大切にしたいなと思って、「毎日がエブリデイ」というタイトルを付けさせてもらいました。 2024年のカレンダーでは、“1日1日が大切だ”という気持ちは変わりませんが、お仕事をしていく中で、朝昼晩…と時間を重ねた1日、さらにそれを重ねていった1週間、とそれぞれの区切りも大切にしていきたいなと思うようになって、今回は「1 week challege」というタイトルにしました。 ――区切りに“challege”という言葉を付けるところに、山下さんの前向きさとストイックさを感じました。ご自身では、自分にストイックさを感じますか? うーん。学生のときは「ダンスで生きていこう!」と思って、自分で大会やダンスバトルに積極的に参加して活動していたので、そこはストイックだったかなと思います。今でいうと、お芝居について共演者の方と話をしているときに「山下くんってお芝居好きなんやね」と言われることがあって。確かに、お芝居の話題の時は、夢中で話をしているし、好きなことに対してはストイックなのかもしれないなと思いますね。好きだからこそ突き詰めていこうと思えたりするので。 ――カレンダー発売決定の際には「土日はoff、月曜日から仕事が始まり、水曜日は好きな番組があったり…」と1週間のリズムについてコメントされていました。「水曜日は好きな番組があったり」のように、山下さんにとってお仕事をするうえで力になっているものや楽しみにしているものはありますか? なんやろ? 音楽かな。昔から、音楽に心を動かされることが結構あって。つらいとき、逆に楽しいときも、その気分にあわせた音楽を聴くと「もうちょい動けるかな」とか「今は休んだほうがいいかな」とか自分のことを動かしてくれるんですよね。それは力になっているかなと感じます。 ――最近、元気を出したいときに聴いている音楽は? Official髭男dismさんの「TATTOO」です。歌詞の最初が<大丈夫>なんですよ。その時点でもう気持ちが軽くなりそうな気がします。あとは曲調やテンポ感に、空気が通っているような、抜けているような感じがあって。聴いていると穏やかな気持ちになって「頑張ろう」と思えます。 ■普段あまりしないような表情が自然と出た ――カレンダーの中で特にお気に入りのカットや衣装を教えていただけますか? 表紙ですね。あの写真の撮影のテンション感がすごく良かったんです。あんまり決め込まずに、衣装をバッと着て、髪の毛もふわふわふわ~ってやって、カメラマンさんとも細かなコミュニケーションは取らずに、なんというかリズム感だけで撮った感じで。その感じもよかったし、その結果、普段あまりしないような表情が自然と出て。写真の色合いも絶妙ですし、気に入っていますね。 ――そのほかに撮影時の印象的だったエピソードや裏話があれば教えてください。 7月のかき氷を食べているシーン。かき氷屋さんに入ったときに、パパさんと、2歳と5歳くらいの子ども、という親子3人が店内にいて。勝手にいろいろ想像したんです。公園で遊んだ帰りに冷たいかき氷を食べているところで、帰ったら昼寝するんやろうな~って。 というのも、僕も子どもの頃、お父さんと公園でキャッチボールをして、帰りに近くのたこ焼き屋さんでソフトクリームを食べて帰るという過ごし方をよくしていて。なんかそういうことを想像したら、ほっこりして、いい写真が撮れた気がします。衣装も普段の僕とは違ってちょっと悪めの派手な感じで、好きです。 ――カレンダーでは、帽子やスニーカーなど、ファッションアイテムがかわいくデザインされているのも印象的です。山下さんの普段のファッションのこだわりも教えてください。 普段から帽子はよくかぶっています。寝起きは良いんですが、髪の毛の調子が悪くて、いつも起きたらボサボサなんですよ。だからそれを隠すために帽子を(笑)。でももちろんコーディネートとして成り立つようにも考えていますよ! キャップだったり、ニット帽だったり、いろいろな種類を持っていますし、帽子1つでコーディネートがガラッと変わったりするのも面白い。僕は結構、帽子で“味変”しています。 ――ではカレンダーを楽しみにしているファンの方へ、メッセージをお願いします。 春夏秋冬、いろんな顔をした僕がいますので、 めくるたびに「こんな幸輝さんがいる!」「カッコいい!」「かわいい!」とシンプルに楽しみながら、1日、1週間。1カ月を始めてもらえたらうれしいです。「カレンダーをどこに飾ろう」「どこに置こう」と皆さんがワクワクしてくれているのかなと思うと、僕もワクワクします。どこでもいいので、いろんな場所に飾ってもらって、2024年、たくさん山下幸輝を感じてください! ■共演者に、仲良くなったからこそ嫉妬 ――続いて、お仕事のお話も聞かせてください。オムニバス映画「Short Trial Project 2023『ROADING...』」が公開されたり、初主演映画「TOKYO, I LOVE YOU」の公開が11月10日(金)に控えていたりと、主演作が続いています。主演作を経て、ご自身に変化などはありますか? 「TOKYO, I LOVE YOU」の撮影は、初のレギュラー出演作品となったドラマ「君の花になる」が終わってすぐだったので、主演でうれしいという気持ちもありましたが、同時に不安もありました。役の切り替えも難しかったし、しかも「TOKYO, I LOVE YOU」では絡むキャストさんも多かったので、「現場をまとめなアカンのかな」とかいろいろ考えていました。 でも監督さん(中島央)が、そういう不安を吹き飛ばしてくれるようなすごく熱い方で。僕が不安に感じていたことを気付いてくれていたのか「とりあえずいこうぜ!」という感じだったので、撮影中はあまり難しいことは考えずに演じることができました。そのおかげか、ほかのキャストさんともなじめていいお芝居ができたかなと思います。 ――主役として「まとめなくちゃ」という不安を感じていたとのことですが、普段の山下さんの現場での共演者とのコミュニケーションの取り方はどういったものなのでしょうか? 本当はガツガツとしゃべりたいんですけど、「今はしゃべらんほうがいいかな」とか、変にいろいろ考えちゃうんで、あんまりガツガツ行けなくて。けど、意外とガツガツ積極的に話しかけにいったほうが良くなるということに気づいて、それからは自分から話しかけるようになりましたね。 ――それに気づいたきっかけは何かありましたか? 「君の花になる」で、僕が振り付けをさせていただいて、みんなに教えるタイミングがあったんです。でも「偉そうかな」と思ってなかなか自分からは教えにいけなかった。そんな中、八村倫太郎、僕は「倫ちゃん」って呼んでいるんですけど、倫ちゃんはすごくフレンドリーで、気付いたらどんどんみんなに話しかけてダンスを教えていて。その姿を見て、自分から話しかけていったほうが相手からも話しかけやすくなるんだなと思いました。そのあたりから、積極的に話しかけに行くようになりました。 ――今「倫ちゃん」と呼んでいるという話もありましたが、「君の花になる」の共演者、劇中のボーイズグループ・8LOOMメンバーとは今も交流はありますか? それぞれ忙しくしているのでプライベートではあまり会えていないんですが、仕事で会う機会が多くて。そのときにいろいろな話をしたり、TikTokを撮ったりしています。仕事で会えるのはすごくうれしいですね。 ――「君の花になる」をはじめとして、作品では同世代の共演も多いですが、共演者の活躍に刺激をもらったり、変な話、嫉妬したりしますか? めっちゃ嫉妬します。自分が見ている作品に出ていると「うわー」ってめちゃくちゃ思います。でもそれって仲が良いからこそなのかなと思っていて。何も思っていない相手に対してはそういうことは思わないので。たくさん絡んで仲良くなったからこそ、「僕ももっと頑張らないと」と思います。刺激になっていますね。 ――では最後に、カレンダーのタイトル「1 week challege」にちなんで、山下さんが俳優として今後チャレンジしていきたいことを教えてください。 すごく欲張りですが、全部出たいですね。「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(2023年、日本テレビ系)、「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」(2023年、日本テレビ系)のような、出演している僕自身も見ている人もいろいろと考えさせられる作品にももっと出たいし、「君の花になる」のようにキラキラした作品にも出たいし。とにかく全部経験してみたいです。